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にいがた経済新聞 編集後記・記者コラム

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にいがた経済新聞に掲載した編集後記やコラム記事です。
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#燕市

【編集後記】 変化と革新

燕三条で発行されている「産業カレンダー」について、三条市側は今年限りで廃止されるとの報道があった。他地域の人にはピンとこないかもしれないが、この地域で働く人にとっては生活と密接に結びついた存在。幼少の頃から燕市に住む私も、大学に上がって県外へ出た時に初めて「え? 産業カレンダーって地元だけなの?」と気づいたほどである。需要が低下していたとはいえ、今回のインパクトは大きい。 話は変わるが、26日、27日には燕三条地場産センターで見本市「ものづくりメッセ」が開かれた。2年前に取

【編集後記】 見せる工場は魅せる

「燕三条 工場の祭典」が10月26~29日の4日間開催される。金属加工の産地である燕市と三条市の「KOUBA(工場、耕場、購場)」を地域内外に公開する、いわば工場見学を地域ごと行う恒例イベントだ。 2013年の第1回開催でオープンファクトリーに参加したのは54カ所、来場者は4日間の延べで約1万人だったが、2019年には133カ所の参加、来場者は約5万6000人にのぼるほど定着し、また拡散していった。 「工場の祭典」が生まれたきっかけに、2011年頃スノーピーク(三条市)や

【編集後記】 ブラタモリを観て

9月前半、NHKの番組「ブラタモリ」で新潟県の長岡市と燕三条地域がテーマとなった。その少し前には同じくNHKの「突撃!カネオくん」でも燕三条が取り上げられている。地元だから目につくのだろうと言われればそうかもしれないが、なんとなく最近、同地域が全国区の番組などに取り上げられる機会が多い気がする。 「ブラタモリ」の話に戻るが、燕三条回では例のごとく「燕vs三条」の対立構造で語られた。もちろん、本気でPR合戦をしたわけではなく「互いに高めあってきた」的な落とし所だ。実際、両市は