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にいがた経済新聞 編集後記・記者コラム

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にいがた経済新聞に掲載した編集後記やコラム記事です。
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2023年12月の記事一覧

【記者コラム】「情報多様化社会」 2023年の新潟県から2024年の新潟県へ

今年も新潟県内では様々なニュースが報じられた。新型コロナウイルス感染症5類感染症移行、G7、夏の猛暑、クマによる被害など。大きなニュースだけでも数えればキリがない。そこに天気や事件・事故、交通情報など、身の周りにあるニュースが日常に溢れる。 情報化社会を生きている我々は日々、情報の海に浮遊し、波の色一つ一つに気を配らなければ、日常の生活に支障をきたしてしまう恐れがある。 そんな中、にいがた経済新聞社は「新潟県のニュース」を発信している。「社会」という大枠に関連する情報、行

【記者コラム】30年前の「常識」「日常」「正義」

すっかり年の瀬となったが、相変わらず新聞紙面やニュース番組を賑わしているのは自民党の裏金問題。政治資金パーティーの収入を明確にせずにキックバックを受け、裏金プールする手法だが、今になって考えればこんなやり方は1994年に政治資金規正法が改正された直後に、大なり小なり発見されていたのではないかと思う。 記者がまだ駆け出しの頃、建設業のネタ元を訪ねると「昨日、〇〇の秘書が来て50枚置いていったよ」などとコボしているのを腐るほど見た。考えてみれば1枚2万円のパー券を50枚買えば、

【記者コラム】記事のエッセンス

師走、忙しい季節になると思い出す。私がにいがた経済新聞社に入社して、まだ数ヶ月の頃。特集記事の原稿がなかなか書き終わらなかった。そんな時、当時の社長兼編集長から言われた言葉がある。「時間をかけていい。そのうち本当に必要な内容だけが抽出されてくる。そのエッセンスを記事にしろ」。 仕事を抱え過ぎていた私を励ましただけかもしれない。実際、その後「仕事が遅い」と何度かお叱りも受けた。私自身も現在は、執筆は早いに越したことはないと思っている。当然、早く手をつけたほうが書きやすいし、ネ

【記者コラム】これからの行政組織を牽引するのは、サーバント型首長!?

サーバントとは「Servant」(支援)を意味し、1970年、哲学者のロバート・k・グリンリーフ氏が提唱した実践哲学が元となっている。 特徴はメンバーに奉仕することを基本にするという点で、部下の支援や育成やアドバイスをすることに特化したリーダーシップスタイル。部下の自主性やパーフォーマンス、積極性の向上などを図る。従来のトップダウン型の「支配型リーダーシップ」とは真逆の考え方であり、近年の社会情勢や環境の変化で注目を集めている。 〈意思決定の流れの違い〉 「サーバント型

【記者コラム】リトリートの島

11月8日に新潟県立海洋高校で開かれた、ジープ島開島者の吉田宏司(新潟県上越市出身)さんの講演会を取材した。 ジープ島とは、赤道直下の常夏の島でフィリピンの東、パプアニューギニアの北に位置し、ミクロネシア連邦という国に属する。ミクロは小さい、ネシアは島々という意味。 徒歩3分で1周できてしまうくらいの小さな島で、野球の内野の広さに近いという。そこにヤシの木と、2つのコテージがある。 2度ジープ島に旅行に行った男性は、「ジープ島はあえて不便を楽しむ島です。水道もない、電気