「私服でお越しください()」
〇「私服って何?」
ついこの間のことである。新しいアルバイト先の面接日程についてのメールが届いた。その中に気になる内容があった。
「当日はスーツでなくても構いません。」
さて非常に困った。なぜならこれまでに働いた職場での面接ではスーツしか着てこなかったからだ。急に「スーツじゃなくてもいいよ」と言われると本当に私服でいいのかと考えてしまう。「私服でもいいよと言われているけど、実はスーツを着たほうが好印象なのでは・・・」 「試されている・・・?」といったような心理戦だ。
埒が明かないのでネットで色々情報収集を行った結果、どうやら私服での面接の際には、完全な私服ではなく、「カジュアルな服装」で行くのが好ましいとのこと。「カジュアルな服装」というのは「襟付きのシャツ」に「ジャケット」、そして足をスッキリ見せる「長パンツ」などのことらしい。
「え、スーツと何が違うの・・・」というのが私の心境だった。それなら最初から「スーツでお越しください」と言われたほうが100倍気が楽だ。結局、私服と言われているがそういう服装が「マナー」とのことらしい。うーん、難しい。
ちなみに上記のような「カジュアルな服装」の見本は、スーツ量販店で確認できるとのこと。ますますスーツとの違いが分からなくなる。
(こういう私服が好ましいらしい。こんな服装を「私服」としたことがない。)
〇マナーの複雑化
そもそも論になってしまうが日本の文化やマナーは少し変に感じる。
※注意 ここから先の内容はあくまで個人的見解であり、守るべき文化やマナーがあることも承知しております。
「謙譲語」「尊敬語」「丁寧語」といった、複雑すぎる言葉遣いや「ここはひらがなで、そこは漢字で表記しろ!」といったビジネスメールマナー、「この書類は明朝体!そのほうが見やすい!」といったマナーなどが多すぎる。個人的にはもう少しルーズになってきてもいいのではないかと思う。仕事どころではないような気がする。
先ほどの「私服」の件もそうだ。「私服」と書いてあるが、その私服も「完全な私服は良くない!ジャケットを着ろ!襟付きシャツも着ろ!清潔感を出せ!ジーンズはダメ!」といった、もはやスーツと変わらない服装を要求されている。それも「マナー」だから。
何もパジャマで行くわけでもない。パーカーやスウェットTシャツはなぜ失礼になるのか。
さらに最近、コロナ渦における「スーツとマスクマナー」がネットにて波紋を呼んだのはご存知だろうか。
ここまでくると訳が分からない。なぜ黒マスクと白いシャツがダメなのか。「威圧感があるから濃い色はNG」は個人の感想ではないのか。そもそもマスクはウイルスを防止するために装着するものである。「夜露〇苦」や「喧嘩上等」といった、あまりにも攻撃的なものの柄はさすがにアウトだが、チェック柄くらいは良さそうなものである。
マナーは相手に失礼のないように定められたものである。それを個人的主観で押しつけている時点で押しつけている人たちに「失礼」なのでは?
結局、面接の際の服装は今現在も決まっていない。
画像参照:https://biz.menz-style.com/item/pr?pr_id=338
https://shoko-mag.com/masuku_mana-_kugen/