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【感想】変なAI 作:雨穴氏

作品紹介

【感想】変なAI 作:雨穴氏

今回は「変なAI 作:雨穴氏」
について感想を書きたいと思います。

ITを使ったサスペンスは
現在、無数につくられております。
AI崩壊なんかはそうですね。
ただ、傾向として、
結構世界観が
大きくなりがちなところが
あるのかなとおもったり。

そういった中で、
雨穴さんが記載されていた
AIをテーマに本作品ですが、
全体の視点が俯瞰したものではなく
個人に集約されたものとなっております。
それ故に非常に身近に感じる。

世の中には都市伝説として
ドッペルゲンガーというものが
存在しますが、
もしかしたら別の世界には、
もうすでにもう一人の存在が
居たりするのではないかと
思ったりしました。
しかも、そいつは自分の意思で、
その世界を歩ていたり。

ちょっと話がそれるのですが、
デジタル・ネクロマンスという言葉が
昨今生まれつつあります。
それは何かというと
死んだ俳優・著名人を
デジタル技術でスクリーンや
ディスプレイに蘇らせるというもの。
この技術自体は、
故人をしのぶための一つの方法として
使用されたりしたりしているのですが、
中には著名人の映像権利を
権利として取得し、
商売として使用しようとする
団体もあります。
その話を聞くと
どこかぞくっとしてしまう
現実がそこにあったりするのかと
思ったり。

不死に対する一つの形なのかも
しれませんが、
自分の性格と同じAIが
自分の死後も動き続けるというのは
何か不気味さがあったりします。
こればかりは、
各個人の考え方なのかもしれませんが、
アイデンティティが非常に揺らぐ
ような気がしてしまいます。

当初は、
どこか不気味な印象が、
読み終えた後の感想でございましたが、
記事を書くために改めて読むと
そんなことが浮かんできました。
AIが進めば進むほど、
もしかしたら自分が自分であることが、
難しくなっていく未来に進んでいるのかもしれません。


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