この町について‥40代最後の日

「まちづくり」という名のついた看板を掲げ5年半。これまで目の前に現れた【壁】について。
愚痴含め、独り言をズラズラと。

【老害の壁】
「町を元気にしよう」「楽しい町にしよう」というような活動をしていると、あらゆる場面で【老害】に出会います。【老害】について話し始めると長くなりますが、ようは自分の経験値が全てで、他人の新しい発想を受け入れられない方々。引き際のわからない方々。自分じゃなきゃダメだと思っている方々。若い人達のやり方をバカにする方々。等など。そんな方々に何度もブレーキを踏まれてきました。ただ、自分も老害化していると感じている今日この頃。まわりに大勢いる反面教師から学んでいきたいと思っております。

【事なかれ主義の壁】
前述の【老害】を放置する人達しかり、何事においても波風を立てず、争い事を嫌う方々。わざわざ波風を立て、争い事を起こしていく必要はありませんが、この【事なかれ主義】が町の成長を妨げる場面もあるかと思います。惰性で行っている事業、予算消化のための事業、能力の乏しい方々が行う事業、誤った人選‥‥「そろそろこれやめません?やめてもらいませんか?見直ししません?」って一言が言えない方々の壁は分厚いです。
その壁が税金垂れ流しにつながっている現実。

【商店街活性化の壁】
全国各地の商店街で【商店街活性化】という目標が掲げられています。【商店街活性化】というこの言葉、私も便宜上使う場面はありますが、そもそもなぜ商店街を活性化させないといけないのでしょうか?私は【商店街跡再利用】という言葉を使っています。従来の商店街は周辺住民の日常の買い物の場であったかと思います。しかし、大型店の出店等により、その役目はすでに終わっています。そう考えると、従来の商店街はすでに無くなっでおり、その跡をどう再利用していこうか?という発想の方が自然な気がします。(※但し、高齢者など一部の周辺住民にとっては従来の商店街の復活を望む声もある)

こういう発想で、商店街の賑わいを求める事業を
行っていこうとすると、従来の商店街の発想の方々とは どうしても話が噛み合いません。
古いドラマの再放送もいいけど、たまには新しいドラマを作りましょう!

【商店街組織の壁】
商工会、商店街組合等の組織を中心として、商店街を盛り上げていこう!!‥‥とてもいいことかと思います。隣近所、仲良く力を合わせていく事は本当にいい事です‥‥が、まずは個の魅力。個の魅力を高め、その魅力あるの個の集まりが、組織となる。それも緩い繋がりで。そしてその組織が個の魅力をさらに高めていく。個の足をひっぱる組織ではなく。

【地域産品販売の壁】
これまで、何度か市外にて地域産品の販売を行ってきました。
行政含め、地域産品の販売を支援する組織などもあります。

なかなか思うように売れません。

ネット販売、パッケージのリニューアル、地域ブランド化、ストーリーを明確にする‥‥全国どこでも同じような事をやってます。教科書通りの安易な発想で。

売れないのには理由があるのです。

【この町のこれから】
町も商店街も地域産品も人も、まずは身の丈を知る事。ホームランは不要。まぐれのホームランを騒ぎ立てるより、内野安打でも確実に塁に出れるチームづくりをする。

「この町に行こう!」という町の前に、「今日はこの町に行ってみようか?」という 選択肢の一つになる町になればいい。
地域産品の販売品も同じく、ホームランや長打は不要。まずは出塁率。

そして何よりも住民が「この町で良かったね。この町でも別にいいじゃん」と言える町を目指したい。
まずは目の前の住民に目を向けて。

令和2年11月23日 40代最後の夜