【イベント開催のお知らせ】新潟大学研究統括機構ELSIセンター 第3回アミロイドPET検診シンポジウム
2023年、日本においてアルツハイマー病の新しい治療薬「レカネマブ」が保険適用となりました。これに伴い、アミロイド蓄積を可視化するアミロイドPET検査も臨床現場で広く活用されることが期待されています。
しかし、日本核医学会・日本認知症学会・日本神経学会が策定した「アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン(第3版)」では、現時点で検診目的でのアミロイドPET検査は不適切とされています。
一方で、研究や臨床診断の一環としてアミロイドPET検査を実施している医療機関も存在し、さらには検診目的で利用している施設もあるのが現状です。このような状況を踏まえ、検診目的でのアミロイドPET検査の課題を整理し、それらの課題解決に向けた方策を検討しつつ、関係者間での合意形成を目指すシンポジウムを、日本核医学会ワーキンググループ『認知症検診へのアミロイドPET利用の課題について』(メンバー:島田斉、石井賢二、伊藤健吾、服部直也)が主となり、新潟大学研究統括機構ELSIセンターと日本脳神経核医学研究会とで共催にて開催いたします。
具体的には、デルファイ法によりアンケート調査を実施しながら、専門家の意見を収集するとともに、現在のエビデンスをまとめ、問題点と課題を抽出します。その結果を専門家間で共有し、アミロイドPETの検診利用における課題解決に向けた議論を行います。なお、すでにアミロイドPET検査を検診で利用されている施設を非難する意図はございません。また、アンケート結果を学会発表や報告書にまとめる際には、個別の施設が特定されないよう十分配慮いたします。
日時:2024年8月29日(木)18:30-20:30
形式:ハイブリッド・シンポジウム(高松市内リアル会場+Web)
※参加登録者には後日個別案内をお送りさせて頂きます
※医療関係者向けの「PETサマーセミナー」の前日です
参加対象:アミロイドPET検診にかかわる医療関係者等
<プログラム>
オープニングリマークス
投票①
適正使用ガイドラインについて(東京都健康長寿医療センター研究所・石井賢二)
アンケート結果ならびに第1&2回シンポジウムでの討議内容報告
(新潟大学脳研究所・島田斉)
医療倫理あるいは法的観点から
(東京通信大学・福士珠美&新潟大学ELSIセンター・白川展之)
休憩
Pros vs. Cons. (調整中)
総合討論
投票②
クロージングリマークス
参加申込・問合先 新潟大学研究統括機構ELSIセンター 白川展之
elsi@jura.niigata-u.ac.jp