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〈私の失敗談①〉「何とかしないと」失業・転職の繰り返しから投資に手を出すも上がらない利益

現在59歳の現役サラリーマン投資家・神先様。
20戸のワンルームマンションを所有し、「正直、いつ引退してもいいんです」と自らお話をしています。ただ、ここにたどり着くまで、多くの失敗を経験し、知見を広げてきました。その神先様が教える「なぜ、東京中古ワンルーム投資を選んだのか」をご紹介します。

失敗①|「何とかしないと」失業・転職の繰り返しから投資に手を出すも上がらない利益

ある出来事をきっかけに、サラリーマンの収入だけで生活をしていくことに危機感を覚え投資を始めることになった、と神先様は言います。サラリーマンとして働きながら投資を始め、株やFX、投資信託よりも「安定感があるから」と不動産投資へ進んだその理由とは、いったい何なのでしょうか。今回は、神先様が投資を始めるまでに至った経緯と、株や投資信託などから不動産へと移行した理由をご紹介していきます。

■新卒で入社するも会社が空中分解。転々とする社会人生活で感じた“本業収入への不安”

——早速ですが、不動産投資に出会うまでの経緯を教えてください。

私は、大学を卒業した後、神戸市内の商社に勤めていました。けっこう良い会社だったのですが、10年ほど経ってから会社が無くなることになりまして。倒産というわけではなく、会社自体はものすごく儲かっていたのですが、上層部の内輪モメで空中分解のようになってしまい、失業しました。

 私が入社した頃はまだバブル期で就職に困ることはなかったのですが、失業したときはすでに景気が悪くなっていて、新卒の人でも就職が難しい状態。そんなときに再就職というのはとても大変で、苦労しまして。いろいろな会社を転々と渡り歩くことになってしまいました。

転職をしたのは現在の会社で5社目なのですが、なかなか正社員としての雇用が難しい時期もあり、派遣社員やアルバイトを転々としたときもありました。その間、収入は安定せず、自宅であまり生活費をかけないような暮らしが続きました。

 そういった状態が続いたことで、「サラリーマンとしての収入だけでは将来どうなるかわからない」という危機感を持つようになりました。私の中で、「なんとかしないとダメだな」という思いがずっとあって、それが大きかったのかな。今から考えると「禍を転じて福と為す」というと言い過ぎかもしれませんが、やはり本業以外の収入を持っておかないとこれは絶対に危ないと考えるようになり、投資を始めるきっかけになったのです。

 ——そういった流れがあって、いろいろな投資に繋がっていったのですね。始められたのは、具体的にどのような投資でしょうか?

 株や投資信託、FXや金投資など手広くいろいろやりましたが、あまりうまくいきませんでした。

■手広く始めた投資も損ばかり。そんな時に出会った「東京中古ワンルーム」

——最初は株やFXなどに手を出したものの、結果として良くなかったと。

はい。株式やFX、先物取引など。株と言っても普通の株式と個別株とか投資信託とか、けっこういろいろ投資をしました。ただ、もうほとんど何も残っていません。残っているのは金投資くらいでしょうか。いまは、おおかた不動産投資になりましたね。不動産投資といっても、東京の中古ワンルームマンションだけなのですけれど。

——なるほど。ちなみに株やFX、先物取引に関してですが、いまは続けていない理由、やめてしまった理由などは何かあるのでしょうか?

これは、ちょうどリーマンショックの前から始めたのですが、リーマンショックが起きてから大幅に損失を出してしまったのです。特にFXの損失がすごかった。投資は難しいと言いますか、少しずつ積み上げていった利益が、ある日突然ドーンと下がって無くなってしまうという怖さを経験しました。FXなんかは、本当にもう博打のような状態でしたね。

サラリーマンとしての仕事をしながら投資に時間をとられて、本業が疎かになるというのも問題ですし。だからといって、株やFXを専業にして仕事を辞めるわけにもいきません。それで結局、損失のほうが大きくなったのでやめてしまったのです。

——その結果「安定して運用できるもの」にシフトしていった、というイメージなのでしょうか。

当時、損失が膨らんでいる中でも、株や投資信託はずっと続けていました。そんな中、父親が体調を崩してしまったのです。入退院を繰り返しだした頃に、やはり相続が気になりだしまして、いろいろなところに相談をしました。その際に弟にも相談したのですが、弟がすでに日本財託のもとで不動産投資を始めていたのです。東京の中古マンション投資を。それで、営業の方に来ていただいていろいろ聞いてみると「東京の不動産はけっこう固い投資だな」ということがわかりました。

そこでまずは父親の資産を組み替えていくことにしました。父親も株や投資信託をやっていて、昔から持っている分がある程度ありました。それに加えて、父親が所有している土地もいくつかあったので、税理士さんを紹介してもらって相続税の試算をしてみました。するとけっこうな金額の相続税がかかることがわかったのです。土地というのはたとえ利用価値が無いとしても、相続が発生するとかなりの税金を払わないといけない。さらに、株や投資信託もすごい額の相続税が発生する。ところが、中古ワンルームの場合は相続税評価額が非常に安くなる。そういうことを利点と考えて買い替えを進めました。

すると、不動産を買ったらすぐに家賃が入ってきたものですから、「買えば買うほど家賃収入も増えていく」と感じました。毎月15日に口座へ家賃が振り込まれるのです。空室になれば当然その分は入ってこないのですが、東京の物件ということもあり、ほとんど空室になることがなくて。日本財託のお話を聞いて「東京なら安心かな」と感じて、いまでもその安心がずっと続いています。

私自身も不動産投資を始めてから現在で6年になりますが非常に安定しており、それがものすごい安心感に繋がります。それまでの失業と転職を繰り返ししていた時代の精神状態から考えると、いまはとても安定した状態で、極端に言えば現在の仕事をいつ辞めても全く問題がないのです。例えば、いま勤めている会社が倒産しても、仲違いしても、全く問題ないくらいの収入を不動産投資から得ています。そういうところまで来られたのは良かったな、と感じています。

〈次回は2/3「失敗②|「相続税対策でアパートを建てましょう!」地方の不動産投資の怖さを垣間見たご近所の失敗事例」〉に続く

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