平均値について
日本のメディアとかで言われる国民一人当たりのGDPだとか、1年間の国民一世帯当たりの収入や所得という平均値あるいは中央値についてよく思うことがあります。それはあくまで指標にすぎません。それは当然のことですが、平均値としての指標のはずが、さもそれが国民の全てがそうであるかのように感じさせられてしまう錯覚を持ってしまうのは私だけでしょうか?もちろんそうメディアで言われているわけではありませんが、何故かそう思わされてしまうのです。国民として特に先進国の中では恐らくワースト上位になってしまうだろう実際の生活に直結する収入(あるいは所得)については、もちろんその値だけ見ても「それでいい」とはならないだろうし、そもそも平均値あるいは中央値にしても高収入の人もいればかなりの低所得の人もいて、生活保護者を考えると収入はゼロでしょうし、平均値よりも下回っている人についての収入は「ないがしろ視」されていると思ってしまうのです。
ところで収入については、意外とその人の努力が足りないからだと思われがちですが、生まれ育った環境、その人の選択肢、その人自身に他からの影響によるところもあると思います。もちろん例え生まれ育った環境が悪かろうと、成功している人もいるでしょうから一概には言えません。場合によっては人を欺いたり、道義を無視して悪どくお金儲けしていたりすることもあるかもしれません。
平均値はあくまで平均値でしかなかなく、それをはるかに下回っていること(者)があるという事実を無視してはいけないということです。収入の話で言えば、生活困窮者が実際にいるということ。また仮に自分がその平均値に近いからそれで安心し、だからそれでいいと終結してしまうのも何か違う気がしています。政治にかかわる側も、それだけの平均値であればいいでしょ?というようなスタンスが仮にあったとしたら、それは違うし、国民全員が「健康で文化的な」最低限度の生活ができるような社会を目指してほしいと思います。生活保護者の受給額は10万円前後でしょうから、その金額自体低いのでは?と思ってしまいます。不公平がないようにと考えるならば、現社会において年金制度をやめてベーシックインカムで一人20万円位支給してほしいものです。そうなればとりあえず経済生活上の幸せ?は獲得できそうです。年金生活者も実際現行生活保護費よりも下回っている人も結構多いのではないでしょうか?