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福井義高「教科書に書けないグローバリストに抗したヒトラーの真実」
世論に忖度しない青山学院は福井義高先生の新著。
福井先生の特徴は、日本人があまり目にしない英語圏以外の文献にあたって論を組み立てているところだろうか。英独仏露西の各言語の文献を対照し、日本の一般常識とは異なる歴史観を描き出す。
2022年に始まったウクライナ戦争を巡る日本の報道をみていると、「狂ったプーチンがいきなり領土拡張を目指してウクライナ侵攻した」という論調が多い。ロシアの報道や親露的なスタンスの報道内容は全て嘘でプロパガンダということになっている。
そういう情報ばかり浴びていると、戦乱は突然狂った指導者と洗脳された国民によって実行されるということになってしまう。ヒトラーもそのような扱いを受けた一人だろう。
この本では、そのような幼稚な見方は取らない。
ヒトラーが登場した当時の国際社会が、世界支配を目指したレーニン/スターリンの共産主義・社会主義国家と、それに対抗してドイツや日本のような「民族主義的な社会主義国家(統制国家)」が登場してきていたことを描く。(ちなみに、アメリカは前者同様に世界の一極支配を目指す国家)
ヒトラーは、ゲルマン民族の独立自尊を目指した革命家だったが、グローバルな一極支配を目指す勢力に敗北し悪魔化されたというのが、各種文献を対照して得た福井先生の結論だろう。(そして、日本も同じだった)
この構図は八十年を経た現在も続いているように感じるのは私だけだろうか?
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