小噺「202X年 中国による沖縄独立承認」
202X年 中国共産党は沖縄県の独立を承認し、日本国政府からの琉球人保護を目的として沖縄含む南西諸島の海上封鎖を開始した。
沖縄県副知事(以下、副知事)
「知事!いえ、大統領!独立承認おめでとうございます。新ソビエト連邦と中国の応援は強かったですね。まさか、北海道の独立とソ連への加盟に後れを取るとは思いませんでしたが、これで我々の反政府活動も報われるというものです。」
沖縄県知事(以下、知事)
「アメリカ海兵隊を追い出すのに手間取りすぎたよ。沖縄県民の考えを矯正するのは大変だったな。」
「しかし、まだ気を抜いては行けないぞ。先日の日本全土へのサイバー攻撃で弱体化しているとはいえ、まだ七割の日本軍は健在だ。核攻撃宣言で黙らせてはいるが、なにをしてくるかわからん。なにせアメリカかバックにいるのだからな。」
「まずは日本の旅行客を人質に政府と交渉だ」
副知事
「反抗的な県民、いや国民はいかがしましょうか?」
知事
「忌々しいゲリラ共か?いい加減諦めればいいものを。何が不満なのだ?中華連邦の構成国になれるというのに?」
「台湾の連中が最後まで抵抗して、どんな目にあったのか忘れたのか?」
「ところで北海国との連絡は取れているのか?独立に向けて、日本に対するソ連や高麗国との同時侵攻を打ち合わせしなければならない。」
副知事
「早速、話をします。それと我々も北京語での会話を基本にしないといけません。忌々しい日本語を使うと副主席がいい顔をしませんので。」
知事
「そうだな国民にも日本語禁止令を出さねば。やることは多い。これからもよろしく頼むぞ!」
5年後。日本と呼ばれた国家は二千年を超える歴史の幕を閉じた。
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日本の危機を広く知ってもらうため日々noteで投稿しています。あわせて日本復活に必要と考えている新しい技術・産業についても書いています。