メタバース?バズワードでは?
Facebookの社名変更によって「メタバース」なるキーワードが注目を浴びた。原典は1990年代初頭のSF作品『スノー・クラッシュ』とか。
1980年代にSF研の仲間とウイリアム・ギブスン、ブルース・スターリング、日本の士郎正宗らの作品に親しんできた。メタバースとして喧伝されている内容からは彼らが創ってきたサイバーパンク以上の目新しさは感じない。サイバーパンクが見せてくれた世界は、すべてをつなぐネットワーク、人工知能、改良された人間たち(遺伝子操作やサイボーグ技術、ネットにつながるBMI技術で強化された人たち)が闊歩する世界だった。メタバースの世界が目指しているのはそのほんの一部でしかないと感じる。時間をかけて矮小化された感さえある。
素人を騙してお金を引き出したいITコンサルたちが復活させた「バズワード」になってはいないか?今しばらく行方を追ってみたい。
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日本の危機を広く知ってもらうため日々noteで投稿しています。あわせて日本復活に必要と考えている新しい技術・産業についても書いています。