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日本酒紀『大将寿司(七尾市)』

こんにちは。にほんしゅ北井です。

日本酒紀コラム2本目ですが、能登・七尾市の思い出のお店についてもう少し書いていきたいと思います。

ご紹介するのは「大将寿司」。前日に中能登町でのどぶろくイベントで仕事を終えてすぐ隣の七尾市に宿泊し、翌日に相方あさやんとランチでまずお寿司を食べようとなり、イベントでご一緒した皆さんに「七尾駅周辺で美味しいお寿司屋さんあります?」と聞いて回ったのですが「んーと、たいていどこも美味しいです」という返答。

これは初訪問の土地において困る答えではありますが、京都の人に「京都のオススメの桜の名所どこですか?」と聞くようなものなのでしょう。

絞れるかいな。

という誇り。基本的に七尾のお寿司屋さんは七尾の魚を使うわけで、「天然のいけす」と言われる七尾湾で獲れる魚を普通に使うだけでみんな美味しいのでしょう。

ということでなんとか絞りこんでランチの予約をして相方と入店。

仕事で各地に行って美味しいものを食べたり飲んだりしたのを振り返るとき、かなりの確率で相方が横にいるので、美味しいものを振り返るときにはそれと一緒に相方あさやんの顔まで浮かぶ「振り返れば奴がいる」状態になるのはなんとも言えない気持ちになりますが大抵美味しかった思い出が勝ちます。

日本は本当に美味しい国です。

大将寿司というネーミング、のれんにある「握」の力強い雰囲気から、ガタイの良いまさに柔道の大将戦に出てきそうな大将がいらっしゃるかと想像していましたが、大将も女将さんもとても優しくて柔和で、でも職人気質で、という感じでした。

平日のランチが1,200円というお得な価格。ランチを注文しつつ、石川のお酒も頼みます。

旅先のお寿司屋さんでお寿司を待ちながら地元のお酒をいただくっていうのは堪えられない時間です。

1,200円のランチについている柔らかいイカの煮物の小鉢などがもうすでに優勝。3連覇レベルの優勝。

お寿司は合計8貫です。僕はイカやエビが少し苦手で普段積極的には食べないのですが、本当に美味しいものは別。イカがねっとりもちもちで甘く、エビの甘味、もっちり感もすごい。全員主役レベルの七尾湾の海の恵みが襲い続けてきます。魚種の豊富さ・質の良さはもちろん、仕込みの丁寧さもお寿司を口に放り込むたびに伝わってきます。塩や醤油など調味料も地域によって少し違いがあるのが日本の食の楽しみ。

「これは塩かかってるのでそのままね」「これは醤油少しつけてください」など女将さんに教えてもらいつつ一貫一貫最高に楽しめて「こんなええランチあるかぁ!」と少し怒りに近い興奮状態に。

肝まで乗ったカワハギまで入っていたり。もう最高のバランスで質の良い贅沢な8貫。めちゃくちゃいいショートフィルムを8本続けて観たような感覚です。

お寿司は大好きなのでたまに東京で「おらぁ!今日は寿司めちゃくちゃ食べてやる!食べ放題にでも行ってやろうか!」というメンタルになることもありますが、お寿司は8貫でいいんだと良いレッスンを受けました。

相方も興奮状態で「夜もここで決まりや!」と言い出し、「さすがに他のお店も行きたいけど、、」と思いつつ、ここは夜も絶対最高なので同意して、大将に今夜の予約を聞いてみると「今日夜は予約でいっぱいで、ごめんなさい」ということで大将寿司さんでの夜飲みはまた次回のお楽しみに。

七尾駅から徒歩5分ほどの大将寿司さん。営業復活されているようですので早く食べに行きたい!

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