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弱小政党が一気に大きな政党に ヒトラーのカリスマ性が発揮されてあ場面

これは前回の続きです。

こうして、ヒトラーはドイツ労働者党に入団しました。                しかし、その党は思っていたほど本格手にやっていませんでした。

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ヒトラー「我が党の党章は何だね?」

ドレクスラー「そんなものない」

ヒトラー「党旗は?」

ドレクスラー「それもない」

ヒトラー「党綱領は?」

ドレクスラー「そんな本格的なものなんてない」

ヒトラー「は?」

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こんな感じに、ドイツ労働者党とカッコつけていますが、実際には酒場で酔っ払った客に言いたいことをただぶつける、おふざけ集団でした。

いわば、口では批判し自分では何もしない、現代社会でいうところの日本の野党のコピーでした。

ヒトラー「こんなおわそびをするために軍をやめてきたわけじゃないぞ・・・・」

ヒトラーはまず、大衆にこの党について知ってもらうため、ありったっけの資金をかき集め、広報活動を大々的にし政治集会を開きました。(参加者 100人)

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ここでヒトラーの演説の才が光ります。                        できるだけ、理屈を並べず感情的に話すことで感情移入しやすくなり、結果演説にのめりこむことになります。

演説が終わった後、大喝さいが起こるほど大成功を達成。                   その後、2000人を集めて、ここでも大成功を起こしました。

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その集会で軍でも名が知れている(退役しましたが)ヘスやゲーリングを仲間に抱き込むことが出来ました。

次にヒトラーは党旗や党名、党綱領、党服など統一しました。

党旗

ダウンロード (9)

党名 国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)

党綱領

・ウェルサイユ条約の破棄                                    ・ユダヤ人の追放                                    ・全体主義                                           ・独裁体制樹立

党服

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今まで、おままごと会だった物が一気に組織化され、みるみる金や人、モノが集まり活気づいていきました。                        しかし、これによしとしないものが現れました。

それはナチス党首「ドレクスラー」です。

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自分がナチス党首なのに、ヒトラーの下に人が集まり自分には見向きもしない。                                        全てはヒトラーの中で話が進んでいく。

ドレクスラー「くそ、面白くない!」

ドレクスラー「そうだ、社会民主党と連合してヒトラーの力を弱めてやる」

こうして、他党と連合することでヒトラーの影響力を弱めようしました。     しかし、運悪くヒトラーに見つかってしまいました。

ヒトラー「ドレクスラー君。これはどういうことだね」

ドレクスラー「いや、これは我が党の影響力を上げようと思って」

ヒトラー「もういい、こんな党離反してやる」

今のナチスはもうヒトラーなしでは生きていけなくなっていました。              つまり、ヒトラーの脱退はナチスの解体を意味しました。

ドレクスラー「待ってくれ、君に辞めてもらったら、わが党は明日から崩壊してしまう」

ヒトラー「では、条件があります」

ドレクスラー「条件とは・・・・?」

ヒトラー「私をナチ党の党首にしろ」

ドレクスラーに選択の余地はありません。                     こうして、ヒトラーが党首になりました。

が、まだ全国的に全然名が知られていませんでした。                     ナチス党が有名になるのは、この後の事件で変わるのですが、ここでは解説しません。

詳しくはこの記事を

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演説によってナチスは拡大しました。                            演説は時によって金よりも大事になってくるのです。

演説が上手い人は「思い込みが激しい人です」                         が、思い込みが激しくても演説は上手くなりません。

思い込みが激しいと「カリスマ」の二つで演説が成功するのです。              もしあなたにカリスマ性を秘めていたら歴史も表舞台に立てるかも。

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