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#39 着物 KIMONO
Japanese Podcast 「にほんごで」#39のTranscriptです。
このPodcastは、SpotifyやYouTubeで聞くことができます。
instagramでは、話したことの写真や動画を載せているので、見てみてくださいね!
みなさんこんにちは、はなです。
ゆりです。私たちは日本語の先生です。
みなさんがわかる日本語で、いろいろなことを話します。
それぞれのレベルの言葉(Vocabulary)と文法(Grammer)を使って話しますから、好きなレベルを選んで聞いてくださいね。
ゆり先生、私の趣味は着物を着ることなんですが、
うん、そうですよね。
ゆり先生はどんな時に着物を着ますか?
私は自分で着物を着ることができないんですが…
今まで着物を着たことが何回かありますが、子供の時だったら七五三?
とか、あと二十歳になった時、成人式とか。
あと結婚式。友達の結婚式とか?
家族...親せきの結婚式で着物を着ました。
そうですよね。
なんかちょっと特別な時に着ますよね。
そうですね。
実は着物は、1900年頃までは、日本人の普段着だったんです。
うん、そうですよね。
昔の写真とかは全部着物を着ていますよね。
そうそう、そうなんですよ。
その後で、欧米、アメリカとかヨーロッパの文化がたくさん日本に入ってきて、洋服を着るようになったので、私たちは今、洋服で生活するようになりましたね。
そうですよね。
なので、今着物は、特別な時に着る、「晴れ着」、スペシャルな服になりました。
最近、いつ着物を着ましたか?
最後に着物を着たのは、多分、友達の結婚式。
5、6年前だったと思います。
はな先生はよく着ますよね?
そうですね。私は、特別じゃない時にも着ますね。
どんな時、どんなところに着ていくんですか?
そうですね。
うーん、お正月に初詣に行く時に着たり、
あとは、美術館に絵を見に行く時に着たり、
おしゃれ!
あと、ちょっと素敵なレストランとか、カフェに行く時に、着たりすることが多いかな、と思います。
おー、すごい。
すてきですね。
うん。楽しいですよ!
着物、私も、私のおばあちゃんの着物があるんですよね。
もらって、たくさんあるんですけど、
やっぱり着物を着るということは、とてもハードルが高くて…
タンスの中に着物が入っていますが、開けることができません。
怖い…
そうなんですね。
でも、着物を着たいなーと、すごい思ってるんですよね。
ぜひ、着てほしいなーと思います。
確かに、特別な時に着る着物には、いろいろなルールとかマナーがあるので、それも大変だと思うのは、よくわかります。
うん。
私も、電車の中で、「着物警察」に会ったことがあります。
着物警察?
着物ポリスですか?
そうです、着物ポリスです。
なんですか?
そんな人たち、いるんですか?
そう、着物ポリス。
着物警察は、人の着ている着物を見て、
「その着方はおかしいですよ」とか、
「ちょっと、短いですよ」とか「長いですよ」とか、
注意する人のことを言います。
じゃあ、本当の警察じゃありませんが、
人の着物を見て、
「それは変だ!」と言ってくる人ですね?
そうですなんかチェックをする人が時々いるんです。
えー!嫌だ…
ちょっと怖いですよね・
捕まったんですか?
そう、電車の中で捕まって
その時私はおばあさんにもらった着物を着ていたので
短かったんです色々ちょっと
おばあさんの方が背が小さいから
おばあさん小さかったからちょっと短くて
そしたらなんかこの着物はあなたにはちょっと短すぎるわと言われて
そうなのでこれは私のおばあさんの着物なんです
と言われて
あらそうなのごめんなさいねって言って
帰っていきました
倒しましたね警察
倒しました着物警察
勝ちました?
勝ちました!
ちょっとそれ怖いですね。
でも最近は、厳しいマナーとかルールは関係なく、ファッションとして…
ファッションの一つとして楽しんでいる人もたくさんいます。
いいですね。
そのファッションとして着物を楽しむ魅力、いいところは何ですか?
これがですね、たくさんあるんですが。
ぜひ教えてください!
まずは洋服では難しい組み合わせを楽しむことができます。
例えば、洋服だと柄と柄、パターンがある服とパターンのある服を合わせるのってちょっと難しいですよね。
水玉…ドットとチェックとか?
ストライプとかチェックとか。
でも着物はそれができます。
着物はほとんどのものが全部パターンがあるんですね。
お花とか、昔の日本の模様があるので、上手に組み合わせをすると、すごくおしゃれになります。
それ確かにそうですね。
色もそうですね。派手な色、赤と青の服を一緒に着ることってちょっと難しいと思うんですけど、着物では、アクセントに派手な色を入れたりするので、それがすごく楽しいです。
あと、私はまだちょっと挑戦していませんが、中にスカートを履いたりとか、あとスニーカーを合わせたりとか、洋服と組み合わせて着る人もいて、すごい楽しそうだなと思って見ています。
おしゃれですね。
ね、かっこいいですよ。
私の学生さん達も、アンティークの着物屋さんで、着物をたくさん買っていますね。
よく時々学校に着物を着てくるんですけど、すごい似合っています。
いいですね。
すてき。
そうそう。
去年、ドイツの男の子で、とても背が高くて、本当にモデルみたいな男の子だったんですが、着物を着て、ベレー帽をかぶっていて、とてもかっこよかったです。
おしゃれ!いいですね。
うん、そう。
こんなに着物をかっこよく着るんだなと思って。そう、すごく素敵でしたね。
すごい。日本人より楽しみ方を知っているかもしれないですね。
そうなんですよ。嬉しいですよね。
うん。嬉しいですね。
あとは、さっき着物には柄があります、パターンがありますよと言いましたが、
季節を楽しむことができるんです。
着物の柄には植物、お花とか木とか鳥とか動物が多くかかれていて、その中にも、いろんな種類が多くかかれていて、その季節によって着られる着物、おすすめの着物が違うんですよね。
へぇー。
今の季節だったら、どんな柄を着たらいいですか?
今の季節だと冬ですから…
私が今着るのは、椿の花。
あー、はいはい。
そうですね。椿の花の着物は冬によく着ます。
それから、体型が変わっても着られるというところがあります。
体型?それは身長が伸びたり、太っても大丈夫ですか?
そうそう。そうなんですよ。
身長の差が10センチぐらいまでなら、同じ着物が着られます。
昔は妊婦さん…お腹、赤ちゃんがいてお腹が大きい人も着物を着ていたので。
着物は結構…帯?お腹のところの帯をギュッと強く締めますから、
結構お腹が苦しいと思うんですけど、妊婦さん大丈夫ですか?
大丈夫。妊婦さんに優しい結び方があるんだと思います。
それおもしろいですね。
着物を着ることの魅力の一つに、外国人に喜ばれたりとか、お年寄りに喜ばれるということもあります。
多分、京都では着物を着ている人が多いので、あまりないかもしれないんですが、
東京とか、あと私の地元だと、着物を着て出かけると、いろいろな人に声をかけられます。
で、「今日は何か特別なことがあるんですか?」とか、「普段からよく着るんですか?」とか、
へー。
素敵ですね?とか?
うん。すごく皆さん…
そうそう、「素敵ですね!」と言ってくださるので、
普段は話さない人と話す機会ができて、私は楽しいなと思います。
いいですよね。そういうコミュニケーション。
「日本の文化を大切にしてくれてありがとうございます。」とお礼を言われることもあります。
へー!
でも嬉しいですよね。
なんか、もっと、その日本の文化を大切にしたいなと思いますね。
うん。そうですね。はい。
あの、私がよく学生さんから質問されるんですけど…
着物と浴衣は何が違いますか?と聞かれるんですよね。
うん。はいはい。
これ、じゃあ、はな先生、ちょっとお答えお願いします。
はい。着物と浴衣の違いですね。
えーと、これは、まず、着る季節が違います。
そうですね。
浴衣は、夏だけです。
旅館でも浴衣を着ることができると思うんですが、
あー、簡単な浴衣?
あれはパジャマなので。
あの、寝て起きたら全部脱いでいる…脱げている…
そうそうそう。裸で寝ているっていう。
あれは、まあ、また別なんですけど。
基本的に浴衣は夏だけ。昔は夏の夜だけ着ていたそうです。
おー。
昼は夏の着物を着て、夜に浴衣を着る?
はい。
へー、そうなったんですね。
そう。今も夏、お祭りとか花火大会に来ていく人が多いですよね。
うん。そうですね。
浴衣はとてもカジュアルなので、着ていける場所が限られています。
イメージ…洋服のイメージで言うと、Tシャツにショートパンツにサンダル。これが浴衣です。
カジュアルで、とても楽な。
うん。涼しくて楽。
うん。そうですね。うん。
なので、ちょっとすてきな(高い)レストランには行けないかな。
あー、確かにそうですね。
はい。でも浴衣は着るのも簡単だし、値段も安いので、初めて着物に挑戦したい、着物を着てみたいですという人には、とてもちょうどいいと思います。
うんうん。そうですね。
あと、お寺とか、あの、古い街がある観光地では、着付けの体験が人気ですよね。
そうですね。京都ではたくさん観光客の人が、着付け体験?着物を着て、みんな写真を撮っていますね。
東京でも、浅草とかは、着物で歩いている人がすごく多いです。
おー、いいですねー。
買うのはちょっと大変だし、自分で着るのも難しいなと思う人は、ぜひ着付けの体験を利用してもいいかなと思います。
そうですね。そしてヘアセットもしてくれるところもありますよね。
そうなんですよね!
今度、一緒に着物を着ませんか?
あー、着てみたいです!
ぜひ一緒に着ましょう。そして写真を撮りましょう。
そうですね。
私、このポッドキャストのアイコン、写真を、着物を着た私たちに変えたいなと思っているんですけど、どうですか?
じゃあちょうどいいですね。その写真を撮りましょう!
いいですね。じゃあ着物を着て、このポッドキャストのアイコンを変えましょう。
はい。きれいにメイクアップしてもらって。
うん、いいですね。楽しみ。
それのVlogも撮っても面白そうですね。
そうですね。
うんうん。計画をたてましょう。
ぜひ。
4月には変えることができたらいいですね。
はい。
SpotifyではリンクからTranscriptを見ることができます。
YouTubeには日本語の字幕(Subtitle)があります。
Instagramでは、Podcastで話したことの写真やビデオをアップロードしています。
皆さん、ぜひ見てみてください。
それでは今日はここまで。
さようなら。