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まじ卍

Xin chào Thứ năm.

とある中級クラスの授業で。
その日はいつも通り一名参加。ということで、脱線してある話題で盛り上がりました。

彼女は、もともとコスプレやアニメ、漫画に興味があり、時々ベトナムで開催されるコスプレイベントに参加したりもするそう。

休日は友達と公園に行って、おTeaTimeの写真をパシャパシャ。普段学校では化粧をしない彼女の気合いの入った化粧は、破壊力がものすごい。

”女は化粧で変わる”というのはこのことか…。



さて話は変わり、最近、面白い漫画を見つけたようで、是非見てほしいと教えてくれました。

「東京リベンジャー図」という漫画

不良系漫画で、ぱっと見ガラ悪そうな感じがしますが、話を聞くと、悪の中にも友情を感じられるおもしろい漫画なんだそうです。

Tさん:わたしは佐野万次郎が最強ですから好きです。(キャラクターが着ている服を指して)先生、これは漢字ですか?


『 卍 』


…え、これ漢字なの?寺の記号じゃないの?


Tさん:(にこにこ)えー先生これ漢字ですよー。凸凹と同じですよー。


…初めて知った。


Google先生でヒットした関連の言葉。

まじ卍
まじ卍とは、善し悪しを問わず、気分が非常に高ぶっているさまを表す若者言葉である。(Weblio辞書より)


まじ卍もすでに死語。他にも、KP(乾杯)やらいろいろな若者言葉が生まれては死んでいっています。

KPなんぞ、コンビニ店員経験者からしたら、”検品”しか思いつきません。


ベトナムの若者言葉も教えてもらいました。

『Chầm zn』

「Zn」は「亜鉛」を表す化学用語((・・?なんだそうで、
「Chầm zn」は別の言い方で、「鬱病」を意味するそう。

若者の間ではスラングとして、「憂鬱」とか「無気力な感じ」で使われているようです。


わし:Tさんはよくこの言葉を使うんですか?

Tさん:言葉の意味を知ってから、使わなくなりました。


時々Tさんが分からなくなる私…。むしろなぜ意味を知らずに使っていたのか。

ベトナムでは、例え、若者言葉を目上の人に使ったとしても、特に嫌な感じには捉えないようです。そもそもその言葉が通じる相手にしか使わないわけですが、日本のように”目上の人に対して失礼だ”という感覚は少ないのでしょうか。


Tさん:もし外国人がベトナム語を話したら私は嬉しいです。ベトナムが世界でも有名になっているということが分かりますから、もっと知ってほしいと思います。


思わぬ話の方向に進み、こんな素敵な言葉で授業を締めくくることになるとは思わなかった日なのでした。


では、Hẹn gặp lại。







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