日本語教育能力検定試験 受験の前に考えよう

ボランティアで一緒に日本語を教えている方の中にも、
日本語教師になりたい、検定試験を合格したいという方がいます。
そこで聞く会話に疑問を感じることがあります。

【仕事が忙しくて、勉強する時間がない】

日々の積み上げが大事な日本語教育能力検定試験。
残念ながら、上記発言の方が積み上げているのは、
今の仕事の知識と経験であり、
試験とは関係のないことに多くの時間を使っています。
それなら、日本語学校等へ転職をし、
必要な知識と経験を得ていくほうが良いのではないでしょうか?
仕事が日本語教育の理解を深めてくれると思います。

当試験は上位20%くらいの方が毎年合格しています。
母数が増えれば増えるほど、合格者数は増えていきます。
そして、勉強していない人たちが増えれば増えるほど、
平均点を下げ、勉強している人たちを合格しやすくしています。
皮肉にも「たくさんの人たちが受験している人気の資格」の
宣伝広告にもなっています。

「勉強して上位20%に入る人」
「勉強している人たちを合格しやすくする人」

どちらの役目を担いたいでしょうか?
仕事が忙しいのは事実だと思います。
しかし、それで何もできないのであれば、
420時間の講習を受けたほうが確実だと思います。

日本語教育能力検定試験の宣伝をし、
合格者たちの養分になっていく・・・
そのお金の使い方が人生を豊かにしてくれますか?

受験するか、受講するか、
「日本語教師になれる」というゴールは同じで
過程が違うだけです。行動が伴う方を選択するのが
一番だと思います。講習はお金をだせば、欲しい職業が手に入ります。
借金して受講するのも、そこは変わりません。

何も変えず、欲しいものは手に入れたい。
そんな都合良くいくことは少ないです。
何かを捨てるから、新しいものが入れられるのだと思います。
苦しみあっての喜びだと思います。

私は1年だけと思っていたので、仕事を変えました。
家族とのお出かけを減らしました。
体調崩して1日無駄に過ごさないよう、
車の運転はやめました。何気ない外食、飲酒もやめました。
それはそれで、毎日を楽しんでいました。
勉強も新しく知識を得ることが楽しかったです。
結果、無事合格できました。

何を優先させるかで行動は変わっていきます。
その優先が曖昧なほど、何もしなくなっていきます。
受験の前に、自分の意志や覚悟をもう一度、
考えてみてはいかがでしょうか?

「仕事が忙しくて、勉強する時間がない」
理由があれば、やらなくてよい・・・
こういった日本語教師は採用してもらえるのでしょうか?
目標に対しての時間管理ができない人という印象を与えそうです。

自分の人生に否定的な発言をしてしまうのなら、
考えを練り直してから動き出すことをお勧めします。

と、ボランティアで言うと怒られそうなので、
noteに託してみました。

傷つけてたら、ごめんなさい。
でも、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


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