見出し画像

外国人児童の日本語ボランティア 5

3月になると、小学6年生は卒業を迎えて、
同じ場所では会えなくなります。

正直なところ、日本語を覚えてもらうことや、
勉強ができるようになるといった、与えたものよりも、
もらったものの方が大きかったように思います。

ブラジル籍の子供たち。
ポルトガル語を覚えるきっかけをいただきました。
「絵が上手」と言われれば、もっと上手になりたいと思いました。
そこへ行けば元気をもらって帰ってきました。
外国人との垣根を取り除いてくれました。
充実した1年間でした。

あと1回、何ができるのかな?と考えて、
「卒業おめでとう」と「1年間ありがとう」を
手紙で渡すことにしました。
日本語とポルトガル語で書き、漢字にはふりがなを付けました。
読んで理解してもらえたら、それで十分だと思います。

勉強できること、日本語を話せること、その他多くのできること、
それらは独学でも伸びていくような気がします。
それらよりも、自分の存在が周りに感謝されること。
これを実践したかったです。他者とのつながりにいい思い出を
持ってほしいと思います。

見知らぬおじさんやおばさんの小さな親切。
これからの何かの助けになったら嬉しく思います。
また、子供たちが感じたことを見知らぬ人へ
親切で返してくれたら、それが続いたらと思います。

結局、できることと言えば、
子供たちが素敵な大人になっていくのを願うだけ。
それを形で表現できるのが、ボランティアなのかなと思いました。

今は喪失感がありますが、
これを糧に来年度もボランティアを続けていくつもりです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?