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それ、「やさしい日本語」だけでOKじゃない?

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 先日のスペース配信で内閣府が外国籍住民のための減災ポスターを作ったという記事を紹介しました。

「外国人のための減災ポイント」15言語で内閣府など作成、コロナ禍にも対応
外国人のための減災のポイント(やさしい日本語と多言語QRコード対応)


その記事によると、「日本語」と「やさしい日本語」バージョンのポスターがあり、「これ、『やさしい日本語』バージョンだけで良いのではないか」というお話をしました。



「やさしい日本語」だけで情報は十分かも。

 まず私はこの記事を見たときに「やさしい日本語」バージョンから読みました。
その時、「やさしい日本語」で充分理解ができました。
その次に日本語バージョンを読んでみたのですが、途中で読むのをやめてしまいました。
なぜなら、「やさしい日本語」で充分知識を得ることができたからです。
これはどういうことかと言うと、日本語ネイティブである私でも「やさしい日本語」で充分理解ができたということです。日本語バージョンでさらに知識を補充しなければいけないというものではありませんでした。
 そこで考えたのは「日本人にとってもやさしい日本語でも充分なのではないか」ということです。
日本語と「やさしい日本語」のポスターを作ることは労力がその分かかります。「やさしい日本語」のみで済めば労力はその分減りますよね。こうしたことから「やさしい日本語」をもっと普及すればいいと思います。

日本語と「やさしい日本語」が必要な場面って?

逆に、日本語のバージョンと「やさしい日本語」が必要な場合を考えてみました。
それは医療現場などのように緊急性がある場面です。
現在、私が関わっているボランティアグループで病院などで使える「医療用指差しハンドブック」というものを作っています。

それは、病院で診察を受ける時に症状の説明や痛みを訴えやすいよう、多言語で訳された言葉とイラストが描かれているリーフレットです。この場合、日本語バージョンと「やさしい日本語」バージョンが必要でした。
 医療現場のような切迫した場合、「やさしい日本語」ではなく専門用語、医療用語を使った方が素早く通じるからです。

しかし専門用語に慣れていない外国籍の人たちからすると、やはり難しいものです。そのために「やさしい日本語」が併記されているのがとても有効だと思います。

こうしたことから闇雲に日本語とやさしい日本語を併記するのではなく適材適所でやさしい日本語を使っていくようにしたらいいと思います。

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