もやし(にほんご どうぞ! #2)
節約生活の食材といえば、どんなものがあるでしょうか。
私の答えは「もやし」です。日本のスーパーではもやし一袋(200g)は
50円ぐらいで買えて、炒め物にも味噌汁にもたっぷり使えますから。
学生時代に学生寮で生活していた時、節約生活をしなければならず、
その時によく食べていたのが「もやし」でした。もやしの焼きそば、
もやしを茹でたサラダ、もやしの味噌汁などを作りました。
そのころ食べていた野菜の半分以上はもやしだったような記憶があります。
スーパーで売られているもやしには2種類あって、一つは緑豆から作られる「緑豆もやし」。少し細いタイプです。こちらの方が少し値段は安いです。もう一つは大豆から作られる「大豆もやし」。こちらは少し太くて、値段も少し高いです。頭の部分に大豆が残っていて、私は大豆の歯ごたえのある食感が好きです。
日本語に「もやしっ子」という言葉があるのですが、これは「部屋の中にいることが多くて、外に出て太陽の下で運動しない細い体の弱い子ども」というネガティブな意味です。太陽の光をあてないで室内で育てるもやしから
連想したものでしょう。
けれども、もやしにも歯ごたえのある「大豆もやし」があるように、室内で好きなことをして個性豊かに育つ子どももいるはずですから、
私自身、この言葉はあまり好きではありません。
さて、もやし料理のいろいろなレシピを見ていて、驚いたことがあります。 もやしは「ひげ根」を切りとったほうがシャキシャキとした食感が増して美味しく食べられるというのです。「ひげ根」とはおじいさんの
「髭(ひげ)」のように、もやしの根の先の細くなったところです。
たしかに、糸のように細い部分が絡まって(からまって)、料理をしている
ときに、もやしが一つの塊(かたまり)になってしまうことがよくあります。その部分を切り取ったら、一本一本のもやしが独立して食感がよくなるということが分かりました。でも、面倒くさくて、まだ試したことはありません。こうやって食材を丁寧に扱うことで、おいしく食べられるのだなぁと少し反省しました。
アジアの国々には、もやしを使ったいろいろな料理がありますね。
韓国のもやしのナムル、インドネシアのガドガド、ベトナムのバインセオ、などなど。皆さんの国のおいしいもやし料理があれば、ぜひ教えてください。