贈り物や呪い
この世界には魔法があります。色々なタイプの魔法がありますが、芽依さんの魔力はハグです。芽依さんは優しくて親切な女の子です。芽依さんのハグはどんな病気でも治せます。癌、AIDS、不治の病、そのほかのたくさんの病気をもう治せました。
でも、この治癒の対価はとても高いです。毎回芽依さんの人生が3パーセント短くなります。ですから金持ちの中で最も金持ちだけが芽依さんに会いに来ます。
しかし、この能力を持つことは贈り物であると同時に呪いでもあります。芽依さんはいつも人間との人と触れ合いたい、それができなくて、人生を無駄にしてしまいます。それに、病院では不治の病に苦しんでいる子供たちが多くいますが、芽依さんは何もすることができません。芽依さんは子供たちをとても助けたいのですが、そうすれば芽依さん自身が死んでしまいます。
でも、ある日、芽依さんが病院のそばを歩いていて、女の子は泣いている母親を抱きしめている子供を見ました。子供は「大丈夫よ、お母さん。私はすぐに天使になります。そしたらいつもお母さんのそばにいます。泣かないでください」芽依さんは子供がそう言っているのを聞きました。
そして、芽依さんはその瞬間に決めました。
次の日、芽依さんは「フリーハグズ」と大きな看板を持って不治の病の子供病院に行きました。子供たちはみんな笑顔と感謝の気持ちで芽依さんのところにやって来ました。そして、芽依さんは子供たち全員を抱きしめました。芽依さんも笑顔で同じことをやりました。ようやく長い間やりたかったことができたからです。
芽依さんが小さな女の子を息を切らしながら、女の子を抱きしめようとしたとき、その子供は「ありがとう、天使様。いつかもう一度天使様に会います」と言いました。
芽依さんは笑顔で死にました。
しかし、それで終わりではありませんでした。
芽依さんが目を開けると、優しい光が見えました。光から聞こえる声が「よくやりました。ほかの人の幸福のために自分の贈り物を使うことを恐れませんでした。幸せに暮らすにあたいします。」と言いました。芽依さんは目を閉じて飛んでいるように感じました。
もう一度目を開けると、笑顔が見えました。芽依さんはその顔を知っていました。芽依さんを死ぬ前に「天使様」と呼んだ女の子でした。でも、あの小さい女の子は、今はもう大人になっていて、芽依さんはこの女の人の腕の中で赤ちゃんになっていした。芽依さんは抱きしめられていて、死んでいませんでした。
芽依さんは別の人生を与えられて、そこで好きなだけ誰でも抱きしめることができるようになりました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?