海外に行かない日本人
日本人のパスポート取得率は過去最低らしい。
この記事にはイギリスで8割、アメリカで5割とあった。
ドイツは身分証明書(マイナンバーカードみたいなもん)があれば、EU内はパスポートが要らないので、6割弱だ。
(イギリスもEUに留まっていれば要らなかったのに)
いずれにしても、日本人は海外志向が低いと言えるだろう。
この記事ではお金の問題、言語の問題などから、行きたいと思わないという若い人が多いというようなまとめだったが(有料なので全部読んでない)、私が学生のころだって、お金がなくても、話せなくても、みんなバイトして行ったもんだ。
だから、それが問題なんじゃなくて、行きたいと思ってないんだろう。
日本国内旅行すら行かないというから、多分旅行より他のことで時間を使いたいんだろう。
ゲームするとかアニメ見るとかっていったら言い過ぎかもしれないが、インドア指向?
時間がないという言い訳も聞こえてきそうだけど、私のいた会社はよく金曜日にスーツケースを持ってきて、「今日はこのまま成田です」っていう人がいた。
月曜日の朝か、1日休んで火曜日の朝に「成田から来ました!」と出勤してくる。
(若い人は知らないかもしれないけど、羽田は国内線だけだったのだ。
あと中華航空!)
まあ、旅行会社だったので、もちろん他の会社よりずっと頻繁だったろう。
エージェント向けの料金とかもたまにあったりしてね。
アニメを見る人が、次はどれを見ようかな~って思うのと同じように、旅行をする人は次はどこに行こうかなと周囲と情報交換をしていた。
常に行くことが前提だった。
今でもドイツはそんな感じだ。
来週から秋休みだけど、「どこか行くんですか」じゃなくて、「どこに行くんですか」というくらい、長期休暇はみんなどこかかしら行く。
もちろん、学校の休みは春2週間、夏6週間、秋2週間、冬3週間もあるので、どこのうちも絶対に遠くに行くというわけではない。
親もそこまでは休みが取れないので(通常6週間くらい)、夫婦で手分けして休むときがあったり、子どもだけでキャンプ(合宿? 英語とかスポーツとか楽器とか。泊まりもあるが、日帰りもある)に行かせたりする。
記事では「内向き志向」という言葉を使っていたけれど、まさにそうなんだろうと思う。
ドイツの人、いや世界の人は、他に何があるか見に行きたいし、他の人と付き合いたい。
でも、多くの日本の人は、別の他のものに興味はない。
自分の世界だけが大事で、それは旅先にはないってことなんだろう。
別にそれは悪いことはでない。
おらが村から出たことがないという人が損をしているとか、おかしいというつもりは毛頭ない。
ひとところに留まっていても、日本には美しい季節の移ろいがあるし、素晴らしい景色も四季折々のおいしいものもあるだろう。
でも、山1つ越えたら、また別の景色があるかもしれないし、食べたことのないもの(おいしいかどうかは別にして。名物は大抵旨くないということもw)があるかもしれない。
海1つ越えたら、本当に全く違う文化、景色が広がっている。
そうやってたくさんのものを見聞して、世界は広いなあ!と驚嘆し、でも、その裏返しに、でもどこに行っても子どもは子どもだなというような感想を抱き、どこに住んでいても人間に違いはないという普遍性に気付いたりする。
たくさん旅をして、青い鳥は家にいましたみたいなことはあるだろう。
でも、それは比べてみて初めて、うん、やっぱりここがいい、この人が好き、これがおいしいと思ったりすることもあるんじゃないだろうか。
私は時間とお金が許せば、この先一生旅暮らしでもいいな!
どこもまだまだ見足りない。
一度行ったところも、季節を変えたら全く違うし、多少長く滞在することで見えてくるところもある。
大体一都市1日みたいな回り方は好きじゃないから、1か所に2,3週間はいたいものだ。
(ロンドンパリローマ7日間ツアーとか、びっくりだよ!
売ってたけど!w)
旅行の仕事も楽しかったけど、日本語教師の方が、海外に長く、しかもあちこち滞在できたかも。
今から応募できるところは少ないから、ホント若返りたい!