トヨタ系保険代理店への業務改善命令について考える
こんにちは。にほんばし太郎です。
トヨタ系保険代理店の業務改善命令、金融業界の杜撰な管理体制
金融庁がトヨタファイナンシャルサービス(TFS)およびその傘下の保険代理店を含む3社に対して業務改善命令を発出しました。加藤金融担当大臣は「保険募集業務に対する経営管理態勢に重大な欠陥があり、深刻な問題が生じている実態が見過ごされている」と厳しく指摘。「不適切な状態が続いていたことは遺憾だ」と述べました。対象は、トヨタ自動車の金融子会社であるTFS本体、トヨタファイナンシャルサービス保険社(TFSI)、トヨタウォレットです。
この話を聞いて、スルガ銀行の一件を思い出しました。シェアハウス融資での不正事案で業務改善命令が出されたのがもう6年前。金融機関って、もっと厳格なはずなのに、なぜこうもずさんな管理体制が続くんでしょうか。
TFSグループの今回の件、約9000件もの法令違反があったそうです。スルガ銀行の時もそうでしたが、これって単なるミスじゃなく、組織的な問題を示唆していますよね。大臣の言葉を借りれば「深刻な問題が見過ごされていた」わけです。
先日、私も車を買い換えた時の経験を思い出しました。ディーラーで「任意保険もセットにしませんか?キャンペーン価格でお得ですよ」って勧められたんです。スルガ銀行の投資用不動産向けローンの営業と同じで、顧客本位とは程遠い押し付けがましさを感じました。
最も問題なのは、トヨタウォレットのスマホアプリで契約意向確認画面すら表示していなかった点。某大手損保の直販アプリは「本当にこの補償で大丈夫ですか?」と何度も確認してくるのに、この差は何なんでしょう。
金融庁は3月末までに改善計画の提出を要求していますが、スルガ銀行の二の舞いにならないことを願うばかり。形だけの改善計画では意味がありません。大臣も「適正な保険募集を確保するための対応も行われていない」と指摘する事態です。
保険もローンも、私たちの生活に直結する大切な金融商品。それなのに、大手企業の杜撰な管理体制にはうんざりです。スルガ銀行の教訓が活かされていないことにも、正直がっかり。
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他の金融機関の問題も含めて、今後も消費者目線でチェックしていきたいと思います。