見出し画像

今年も大好評 2年連続でファクハク参加

弊社のnoteをご覧いただき、ありがとうございます。日本ニューノーズル製造部の藤原豊です。
 
日本ニューノーズルは、主にプラスチックなどの素材を加工する射出成形機の部品を製造している会社です。以下の3つを事業の柱としています。
 
①部品を生産・販売する製造事業
②サービスパーツを生産・販売するサービス事業
③現在進行中の新規事業の3本柱で事業

今回のnoteは、静岡市で10月18日から20日まで開催されたイベント「ファクハク 静岡工場博覧会2024」についてです。弊社も2年連続で参加し、予定していた人数を上回る方々にご参加いただきました。


<ファクハクの冒頭は参加者に会社の概要などを説明>

■静岡市の工場博覧会「ファクハク」に参加

「ファクハク 静岡工場博覧会」は昨年初めて開催されたオープンファクトリーで、普段はほとんど見る機会がない工場の中を見学できるイベントです。今年は静岡市内にある31社が参加しました。
 
弊社はファクハクの開催期間3日間のうち、10月18日に見学希望者を募りました。昨年の参加者からご好評いただき、「来年も開催してほしい」という声もあったことから2年連続の参加を決めました。
 
当日は午前と午後の2部制で開催しました。それぞれ時間は50分。私が案内役となり、次のような構成で進めました。
 
①  会社説明
②  工場見学
③  質疑応答

<アニメーションを交えた説明は分かりやすいと好評でした>

■会社概要や理念はアニメーションで説明

会社説明では弊社の歴史や理念、実際につくっている主な製品や使用している機械の概要などを説明しました。弊社は元々、ディーゼルエンジンの部品や人工関節といった医療器械の部品を製造する企業でしたが、社会や時代の変化に合わせ、現在は射出成形機の部品に特化しています。近年はスマートフォンやドライブレコーダーのカメラなどの需要が高まっており、将来的にはドローンやEV(電気自動車)の分野でも私たちの技術を生かせると考えています。
 
弊社が最先端のテクノロジーに携わるモノづくりへシフトしたきっかけには、インターネットの普及があります。弊社代表の望月が次世代の未来と向き合う中で、「ノズルを通じて世界を便利に、より豊かにしたい」という考えに至りました。
 
例えば、世界には貧困によって十分な教育を受けられない子どもたちがいます。望月は「技術の発達は新興国と先進国の格差をなくし、誰もが平等に最先端の世界を共有できる」と考え、ハイテク分野に貢献する道を選びました。
 
ファクハクの参加者には、こうした内容を弊社がオリジナルで制作したアニメーションを使って説明しました。アニメーションは日本ニューノーズルの公式YouTubeでも公開しているので、興味のある方はご覧ください。

<参加いただいた皆さまを工場内にご案内>
<普段は公開していない工場の見学に皆さん興味津々>

■普段は公開していない工場内をご案内

会社説明の後は、工場を案内して実際に使っている機械を見学してもらいました。ここがファクハクのメインとなる時間です。普段は公開していないモノづくりの現場を間近に見ることができる特別な機会です。
 
弊社の製品は精度の高さが最大の特徴です。製品の凹凸を0.2ミクロンまでに抑える高い要求にも対応できるのは、高性能な機械と従業員の技術力、この2つが両輪となっているからです。ちなみに、1ミクロンは0.001ミリ。射出成形機の部品は、それだけ緻密な精度を求められているんです。
 
今回のファクハクでは午前と午後で、参加者が興味を示すところに違いがありました。午前の方々は機械の特徴や作業工程に関心が高かったので、機械を動かしている従業員に急きょ、普段の仕事について話してもらう時間を設けました。
 
午後の方々は弊社が最も人員を割いている磨き作業に注目していました。私がモノづくりの世界に入った頃と比べ、デジタル化は格段に進んでいます。しかし、人の手によって部品を磨いて仕上げるようなアナログ作業は、最終的な製品の質を決める上で今も重要です。

<参加者の方々の反応や質問が私にとっても新鮮でした>

■質疑応答の時間に参加者同士も交流

工場見学後の質疑応答では、このデジタルとアナログのバランスについて参加者の皆さんが意見を交わす場面もありました。自動車関係の企業に勤務している参加者からは、中国や韓国の技術が高まっていることや開発の時間が短くなっていることなど業界の現状を伺いました。お話の中で、3次元データを活用して8割はどの国でも機械加工できるものの、残りの2割の仕上げ工程こそが「日本のモノづくりに唯一残された砦」という言葉が印象に残りました。
 
その方は、この2割の部分が機械では判断が難しい「感覚」の要素になるとお話されていました。見たり触ったりした時の感覚が最終的な製品の差として表れ、日本人の感覚や経験は世界でも武器となり、後世に継承していく必要があると訴えていました。AIをはじめとするデジタルで効率化する作業とアナログや人の手による作業を組み合わせる大切さを説いていました。
 
建築関係の参加者も、この考え方に賛同していました。建築も柱など大きなパーツが製品化され、注文住宅は規格化の流れが進んでいるそうです。一方、住む人に合わせた家づくりにこだわるほど、職人さんの技術や経験が必要になります。建築する場所や木の材質など、家は1つとして同じものがありません。また、「住み心地」という言葉があるように、数値では測れない人間の感覚は家の良し悪しを決める際に重要な要素となるため、職人さんの感覚が大事になると説明されていました。
 
弊社が手作業の仕上げ工程に人員を最も割いているのも、同じ理由です。仕上げの技術があるからこそ、高性能の機械を導入しているメリットが大きくなるわけです。ビジネスとして継続していくには機械で作業を効率化しながら、最終的には人が価値を生み出せるかがポイントになってくると思っています。

<限られた時間内で作業工程を一通りご案内しました>

■参加者全員から「とても楽しかった」の回答

参加者には最後、アンケートにご協力いただきました。うれしいことに、「工場見学、ワークショップは楽しかったですか?」の設問には、全員から「とても楽しかった」の回答をいただきました。その理由としては、主に次のような内容がありました。
 
・日常生活に役立つものが、どのようにつくられているのかを知る良い機会でした。
・モノづくりの本質が見え、人間のすごさを感じることができました。人の魅力にも触れることができて大満足です。
・現場でしか味わうことができない体験ができました。
・質疑応答の時間を長く確保してもらい、勉強になりました。
・普段は見られない部品、隠れた技術、会社の方向性など大変参考になりました。
 
ファクハクは、弊社としても色々な方々と交流できる貴重な場となっています。励みになる言葉をたくさんいただき、モチベーションにもつながります。ファクハクは新たなビジネスや人材獲得につながるチャンスになるのかもしれません。ただ、個人的には参加者の方々の反応を見たり、異業種の方々とお話したりするのが、とにかく楽しかったです。今後も、私たちの仕事や製品を知ってもらう機会をつくっていけたらと思っています。
 
 
■会社HP
http://nihon-new-nozzle.co.jp/


いいなと思ったら応援しよう!