見出し画像

#ヘルジャパン

   このツイートの「インプレッション(ユーザーかツイートを見た回数)」が、現段階で67万を超えた。勿論、全員ではないだろが、このニュースを目にして多くの方が私と同じ感想を持ってくれたのは間違いない。

   そもそもこのニュースの前に私が衝撃を受けたのが、これらの記事。

    米中摩擦や世界の景気減速で企業の経営環境が厳しくなり出しているという理由もあるだろうが、そもそも今は人手不足が深刻と言われてる状況下なのだから、企業が給与が高い45歳以上を狙い撃ちにしているのは明らか。

 つまり、企業は人手は欲しくても賃金を上げるつもりは全くないし、あくまでも“低賃金の人手”だけが欲しいのだ。だから、外国人労働者も増やすし、正社員として採用した人材も子どもの進学やマイホームなどでお金が必要になって、給料も上げざるを得ない年代になったらクビを切る。

 そこに、この「パソナ」のニュースだったのだ。

 時事通信と同じく、“仕事がなくて困っている中高年をパソナが受け入れてくれる美談”のように勘違いした人もいるだろうが、「45歳以上へのクビ切りの嵐」「中高年の派遣会社での採用」という二つを組み合わせれば、出てくる答えは「キャリアや経験があるけれど賃金の高い45歳以上の社員をクビにして、賃金の安い派遣労働者として再雇用する」という、社員の生活や人生設計を無視して“低賃金の人手”をつくる賃金値下げ政策に過ぎない。

   さらに、それこそ記事の写真の中にもある『人生に定年なし。生涯現役を目指す』というキャッチフレーズを加味すれば、いま政府が盛んに検討している「年金の支給年齢引き上げ」と相まって、定年をなくして年金を払わずに、死ぬまで安いカネで働かす「ヘルジャパン」の未来しか見えてこないのは当たり前だろう。

 「パソナ」グループの取締役会長をやっているのは、言うまでなく竹中平蔵だし、小泉政権の時代に小泉竹中構造改革で原則禁止だった派遣労働を解禁したのも竹中平蔵。そして、彼は安倍政権下の今も「産業競争力会議」や「 国家戦略特別区域諮問会議」で有識者議員を務めている。

 で、実際、先日も国会で共産党・田村智子議員からこんな指摘もされている。

  この「ヘルジャパン」を作っている張本人は、この竹中平蔵と言っても過言ではないし、それを許し、彼とつるんでいる小泉や安倍も勿論、同罪。こういった人間をいつまでものさばらせている限り、この国は「ヘルジャパン」にしかなりがようないことを私たちはさすがにもう気づくべきだろう。

twitterやYouTube「日本国黄帝チャネル」では言えなかったこと、言い足りなかったこと、ニュースや様々な事柄をTVや新聞は決して伝えない視点で発信していきますので、あなたの考えるヒントになれば幸いです。