フォルトゥナの瞳:百田尚樹(著) おススメ本【ネタバレ無!勝手に宣伝!】
映画化された作品。「フォルトゥナとは”運命の女神”」と解説されてますが、その瞳(超能力)を持った主人公の物語です。映画と小説では構成が違っている点を見比べるのも楽しめます。私は映画を最初に観ましたが、小説から始めるのがおススメ。(主演の有村架純さんにイメージが引っ張られてしまう為)
この作品も流れるように読み進めてしまうでしょう!
こんな人にマッチするかも
・映画化された小説が好きな方
・恋愛小説が好きな方
・青年の成長、生と死、運命、について考えた事がある方
ストーリー、構成、読みどころ
[裏表紙の内容紹介]
幼い頃に家族を火事で失い天涯孤独の身となった木山慎一郎は友人も恋人もなく、自動車塗装工として黙々と働くだけの日々を送っていた。だが突然「他人の死の運命」を視る力を手に入れ、生活は一変する。はじめて女性と愛し合うことを知った慎一郎の「死の迫る人を救いたい」という思いは、無情にも彼を窮地へと追いやり・・・。生死を賭けた衝撃のラストに心震える、愛と運命の物語。
超能力の話、と聞くと「ちょっとNG」と感じる人がいるかもしれませんが、是非読んで欲しい作品。確かにその超能力は話のベースですが変な違和感はありません。なぜなら、話の肝は「青年の成長」、「正義感との葛藤」や「恋愛」だったりと、現実的なシチュエーションが興味深く描かれているからです。読者を逃がさない百田先生のストーリー構成や文章力、各キャラクターの人間描写が素晴らしいので読者を飽きさせる事はありません。
・生きていくのに大切な事は何か?
・たとえ死ぬとしても守るべき事はあるのだろうか?
そんな事を考えさせられます。
映画よりも小説から読み始める人は、「映画にするならこういう構成にしたら面白そうだな」とイメージしながら読み進めるのも面白いでしょう。
最後のエピローグはこの物語の締めには素晴らしいものとなっており、ハッピーエンドではないかもしれませんがリアルな爽快感も覚えます。
百田節は健在です。
710円+税
新潮文庫
2015/12/1(2014年09月 単行本)
劇場公開日:2019年2月15日
※他の百田さん作品集、マガジンにしています。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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