みんなのNIHOカルチャーガイド、できました。
こんにちは。NIHOスタッフのハサミです。
最近のNIHOは新しい仲間がじわじわと増えてきて、心地よい賑わいが生まれています。顔なじみの方も増えて、おしゃべりの輪も自然と広がってきました。世間話から仕事のこと、暮らしのこと、人生のことまで、温かな対話が日々重ねられているのを感じます。
普段コーチングの仕事をしている私にとって、こうして自然に「聴き合える」場所が育っていくのを見るのは、とても心温まる体験です。最近では、ゴミを出さないリユース食器を広める作戦会議が始まったり、と新しい動きも芽生えています。
さて、今日は日々深まっていくNIHOに、新しく生まれた「カルチャーガイド」をご紹介したいと思います。
カルチャーガイドとは?
今回ご紹介するカルチャーガイドは、NIHOコミュニティが大切にしたい想いや価値観、心地よく過ごすための小さなヒントをまとめたものです。
このガイドを作ろうと思ったきっかけは、私がしばらく滞在していたスコットランドの「フィンドホーン」という、エコビレッジでの体験にあります。
フィンドホーンは、世界中から様々な人が集まり、共に暮らしを紡いでいく場所です。そこでの暮らしを支えていたのが、みんなが共有している3つのプリンシプルでした:
Inner Listening
(心静かに自分の内側に耳を傾け、その中にある知恵とつながっていこう。)Love in Action
(日々の行動に思いやりの心を込めて、新しい可能性を育んでいこう。)Co-creation with Nature
(自然との調和を大切に、世界とより深くつながり、創造的な関係を築こう。)
こうしたプリンシプルは、朝の瞑想の時間や、仕事前のチェックインの対話などの日々の習慣に取り入れられ、自然と育まれていました。
最初は言葉で理解できなくても、共に過ごす時間の中で、その意味が少しずつ自分の中に染み込んでいくような体験がありました。
そんな体験を思い出しながら、NIHOという場所でも、みんなで大切にしたい想いを紡いでいけたらと思い、このカルチャーガイドを作りました。
カルチャーガイドは道しるべ
カルチャーガイドは、守らなければならないルールのような堅苦しいものではありません。この場所に集うみんながこの場所の目的を理解し、互いを尊重し合える関係を育むための道しるべのような存在です。
カルチャーガイドの目的
想いや価値観の共有: この場所で目指していること、大切にしたいこと、みんなで育んでいきたいことを伝えていく役割があります。それによって安心感が生まれ、自然と協力し合えたり、つながりが深まったりします。また、長期的には活動に一貫性が生まれ、コミュニティとしての成熟を助けます。
心地よい関係づくり: お互いが心地よく過ごすために、どんな関わり方が歓迎されるのか、そんな小さなヒントを共有することで、誤解や行き違いを防ぎ、穏やかな関係を育む役割もあります。
新しい仲間の歓迎: カルチャーガイドはオープンなコミュニティにこそ必要な仕組みです。メンバーに入れ替わりがなければ暗黙の了解で済みますが、新しく参加する人が多いとそうはいきません。NIHOは開かれた場所でありたいと願っているので、新しい仲間が少しずつ安心してこの場所に馴染んでいけるようなサポートのひとつとしてカルチャーガイドを設けます。
NIHOカルチャーガイドのご紹介
ながながと説明してきましたが、改めましてNIHOに新しく生まれたカルチャーガイド、まずはご覧ください!
NIHOカルチャーガイドで大切にしていること
いかがでしょう?
NIHOが大事にしている、「すこやかな人生」。
自分の心を大事にしながら、大切な仲間や家族と助け合って、自分自身の人生を生きようとする生き方を支える場であるために、どんなことが起きてほしいだろう?どんなガイドラインが役に立つだろう?をたくさん考えました。
そして今回、私たちが思い浮かべたのはこんな情景です。
みんなが自分らしく、その人の人生を送っている状態
NIHOに関わることで楽しいコミュニケーションが生まれ、つながりの中で面白いことや助け合いが起きる状態
みんなでNIHOの形を育てていける状態
Life-affirming
ー自分が生き生きすることを選ぼう
"Life-affirming"には、「いのちを肯定する」「活力を与える」という意味が込められています。これは、一人ひとりが「これが私の人生だ。」と充実感と納得感を感じられる日々を送ってほしいという願いであり、NIHOがそんな想いに寄り添える場所でありたいという意気込みでもあります。
日々の暮らしの中で、時には心が消耗してしてしまったり、疲れることもあるとおもいます。 そんなとき、NIHOに立ち寄って、心が少し軽くなるような会話を楽しんだり。キッチンでスパイスやハーブの香りに包まれながら、体が喜ぶご飯を作ったり。静かにギターを奏でたり、本を読んだりしながら、ゆっくりと心と体の元気を取り戻してください。
そんな、一人ひとりの"Life-affirming"な時間を、NIHOは優しく包み込んでいきたいと思っています。
Openness
ーフラットで気軽なコミュニケーション
NIHOの魅力の一つは、人と人との多様で、自然なつながり。ふとした時に交わす会話から思いがけない共通点が見つかったり、新しい発見が生まれたりします。一人ひとりがすこやかに、そうした出会いから生まれる支え合いや協働の形を大切にしていきたいと思います。
同時に、NIHOでは気軽さ、ゆるやかさも大切にしたいと考えています。いつも誰かと話さなければ、と気負ってしまうことで疲れてしまったり、自分の大切な時間が取れなくなってしまったりするのは、本意ではありません。
だからこそ、NIHOに来たときは、気持ちが向くときには誰かと言葉を交わし、休みたいときには静かに過ごす。そんなあなたらしい過ごし方を選んでほしいと思います。これは決して冷たい関係性を歓迎しているわけではなく、むしろ自分の心と体を大切にすることで、相手のことも大切にできる、そんな関わり方の提案です。
もし気分が乗って、「なにそれ、面白い!」「一緒にやってみたい!」という出会いがあれば、それもまた素敵な機会。NIHOから新しい可能性が広がっていくことを、私たちはいつも楽しみにしています。
Commons
ーみんなの原っぱ
最後に、ここはみんなの原っぱです。誰もが思い思いに、自分の好きな時間を過ごせる場所であってほしい。そんな願いを込めています。
同時に、自分の大切な庭を守るように、時には掃除をしたり、誰かに優しい言葉をかけたり、好きなお菓子をシェアしてみたり。そうして少しずつ、みんなにとって心地よい場所を一緒に育んでいけたらと思います。
NIHOは、一人ひとりが自分らしく過ごせる場所でありながら、みんなで共に育てていく場所でもありたいと願っています。
より良いカルチャーガイドを目指して
もし、あなたがNIHOを利用することがあればぜひ、NIHOのカルチャーを感じていただき、何か感じることがあればその進化の過程に加わってください。
このカルチャーガイドを間において対話を重ねて行くことで、より魅力的で持続可能なコミュニティが育てていきたいなと思っています。
次世代のコミュニティ作りに興味があればぜひ、NIHOでコミュニティについて、カルチャーについて語りましょう。
そんなあなたが足を運んでくれる日を、お待ちしています。
以上が、NIHOの新しいカルチャーガイドに込めた想いです。みなさんの心には、どんな風に響いているでしょうか。
カルチャーとは、関わる人によって少しずつ形作られ、深まり、育っていくもの。このカルチャーガイドも、みなさんとの関わりの中で、ゆっくりと進化させていけたらと思っています。
もし、あなたがNIHOを訪れることがあれば、この場所の空気を感じていただき、何か感じることがあれば、その想いを聞かせてください。このカルチャーガイドを間に置いて対話を重ねることで、より魅力的で温かく、持続的なコミュニティを育んでいきたいと願っています。
あなたとの出会いを、私たちは静かな期待を持って待っています。