解説『糸通し』
今回は以前、SNS上で開催された映像コンテスト”作画王スパーリング”で参加した映像作品『糸通し』について解説したいと思います。
①ネタ決め
まず、今回の作画王スパーリングのテーマは『揺れ』でした。
『揺れ』をテーマにふらふら、震え、ブレブレとイメージを膨らませて生活動作を交えてネタを考えました。今回は糸を針の穴に通そうと四苦八苦するループアニメにしました。焦りと緊張で震える『揺れ』で決めました。
②撮影
今回のロトスコープによる手描きアニメにしました。作画作業での使用ソフトの関係で5秒以内に埋まるシーンを数十秒間撮影しました。揺れを表せるように三脚などの固定器具を控え、アクションカメラでの撮影となりました。その結果、片手でスマホカメラを持たずに撮影する事ができます。
③作画作業
作画作業はAdobeのPhotoshopで行いました。動画を作成する事ができますが、5秒しかできないので、撮影した映像を5秒以内に切り取ってfpsを調節しました。今回はfpsを24としました。作画した枚数は1秒間に24枚です。なので5秒間で120枚描きました。2日間で描きました。
④編集作業
最後に作画した映像をAdobeのAfterEffectsで編集作業を行いました。線画と塗りをレイヤー毎に分け、配置・大きさ・角度を画面構成に合わせて調節しました。線画のレイヤーは僅かに小さくさせ、AfterEffectsのエクスプレッションの”wiggle“を使って『揺れ』の表現を強調しました。
反省点
結果は受賞とはなりませんでした。多くのコメントをいただきありがとうございます!
揺れとしては上手く描写されましたが、インパクトが薄かった印象でした。糸と針が小さすぎた感じがしました。最初にインパクトをさせる演出を入れたいと感じました。
参加された作品の中で、私はこちらの作品がインパクトがありました。
出だしからのインパクトが強く、日常感溢れる描写が伝わりやすかったです。私自身の全体像を描くことが苦手なので、こういう作風も頭に残りやすいと感じました。
改めて参加できて良かったです。お疲れ様でした。
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