FRENZ 2024 オフレポ(2日目深夜の部)
2024年9月14〜15日に開催されたオフライン映像上映イベント"FRENZ 2024"のオフレポをします。
今回は2日目深夜の部となります。
※深夜の部は23時半から早朝5時までなので、睡魔に朦朧して記憶が曖昧な内容があることをご容赦ください。
開演前
2日目夜の部が終わり、すぐさま入場整列となりました。
ただ、外はまさかの雨が降っていました。
例年FRENZは9月の連休に開催されるため、台風が発生・接近する時期が重なるので天気が荒れることがしばしばあります。
今回は会場のビル内の階段で整列となりました。チケット番号関係なしでの整列だったので、5階近くまで上がっていました。上の階も雨による湿度で暑かったです。
その後はチケット番号順での入場アナウンスが入り、地下2階に下りて入場しました。
ここでトラブルが発生したしました。オフレポ作成に必要なメモを書くボールペンを紛失しました。なので、スマホのメモで記録するしかありませんでした。
時間が押しつつ無事に2日目深夜の部が始まりました。
※後日、SNSのとあるポストでゾッとしました。
このポストは2年前のFRENZ2022に出展された(実在しない)切り抜きチャンネルさんのファンアートイラストです。
一見普通のファンアートと思いますが、2年後の今年2日目深夜の部でとんでもないことが起きることを、この時は誰も知る由もありませんでした。
注意事項・OP
注意事項
ゲーム実況動画ではなく、今回はRTA(リアルタイムアタック)動画でした。
ゲーム制作は olo さん、プレイヤーは 黒井 心 さんでした。
テストプレイヤーとして数回行っているので最速注意事項説明でした。音声がゆっくりボイスで笑ってしまいました。
OP
OP担当:山下諒 さん
歴代の深夜の部のOPでヤバさが半端なかったです。カオスなネタが満載で所々笑ってしまいました。
出展者紹介が以前OP担当をされた一般的な掃除機のテクノロジー さん以来の早さでした。
本当に深夜の部だなと思わせるOPでした。
担当者自身がnoteに解説記事を掲載しています。OPはオンライン公開されているので視聴してから閲覧するのをオススメします。
深夜の部 第1部
※この辺りから眠気が発生して上映タイムは目を通していますが、登壇タイムでは下向きに朦朧としていました。作品感想は簡略に近いです。
ご容赦ください。
諸々 さん
ケモノ系キャラクターを主体としたアニメMVでした。
カラフルとモノクロの異なる2人の友情物語で素敵でした。音楽も清々しいカッコイイ曲でした。
制作者自身による解説記事を掲載されています。気になる方は本編を視聴してからの閲覧をオススメします。
ぴくせる さん
挫折した男が別の事にチャレンジするストーリー性のある映像作品でした。
人物や建物の作り込みが良かったです。
OX & かねこ映像 さん
背景の画像にテンポよく変化している不思議な映像作品でした。
変化の演出がとても面白かったです。
nanomillimeter さん
踏切の警報機と羊が印象的な不思議な映像作品でした。
独特の世界観がありました。
紅ばめ さん
亡くなった父親の遺品から出てきた写真。
写真を撮影した場所へ行っている映像作品でした。
思わずにグッとさせるような感動する作品でした。写真に写った景色は実際の場所も綺麗で美しかったです。
登壇では、実体験を元に作られていたようです。
深夜の部 第2部
岸本真季 さん
自身の代表作の続編で新作アニメだそうです。
初参加でありながら第3話を上映することに話がついてこれるか心配でしたが、1話完結型で知らなくでも面白かったです。
テンポの良く展開にハマってしまいました。
私は以前、Animation Runs!で制作者さんの作品を見ていましたが、お会いすることはできませんでした。今回は会場来られており、挨拶することがてきました。お互い喜んでいました。
(余談)
上映された映像作品は現在鳥取県米子市で開催されるイベント”3分映画宴"でノミネートされたようです。おめでとうございます!
ちなみに、多田 文ヒコ さんや MATSUMO さんも同様にノミネートされています。
花雪×フウ さん
演出効果がとてもカッコイイ映像作品でした。
静寂となる間からの激しいグリッチ効果に迫力がありました。
会場ならでは音響から伝わってくる音圧により演出効果を引き出されていました。とても良かったです。
traP さん
AIロボットを主人公としたそれぞれパート毎に作られた映像作品でした。
序盤は明るく人に接したけど、とある出来事でドン底に転落し、最終的な使い物にならない運命となる悲しいストーリーでした。それでも、AIロボットは明るく振る舞った記憶が残っていて最後の力を振り絞るシーンがとても良かったです。
登壇では大学のサークルで制作されており、100名近いのメンバーがいるようです。正直、100名近いメンバーで制作されているのに凄いと思いました。また、本作は手描きパートとモーションパートなど各パートの管理に苦労されたようです。
事象(ぺんね) さん
恒例のオムニバス形式のショートアニメでした。
"面接でのまかない" や "電車での乗り換え" などと言葉遊びのセンスがあって面白かったです。
登壇でのトークも場内は爆笑がおきました。
GA さん
去年の出展作品とは方向性が異なる手描きアニメーションでした。
2日目夜の部に上映された misokabocha さん同様に新しい挑戦でした。
今回、滑らかに動く人物とダイナミックなカメラアングルは見ていて素晴らしかったです。
また、misokabocha さんとは異なりモノクロでした。他と違った手描きアニメーションが見られて刺激になりました。
MATSUMO さん
『結果はついてくる』
その言葉から出てくる解釈に思わず笑ってしました。
信用していない主人公に思わぬ行動とした先輩には、頼もしい人だなと感じました。面白かったです。
前述にも書かれていますが、3分映画宴に本作がノミネートされています。
おめでとうございます!
深夜の部 第3部
いいも さん
ボードゲームを題材とした映像作品でした。
ボードゲーム特有の演出があって素敵でした。
パンフレット内のプロフィールで『TRPG』が明記されていることから、本作への制作に影響をされていると感じました。
勿論、自身のイメージである『ビーム』は健在でした!
高村四郎 さん
映像制作でのエフェクト・演出効果を具現化にしてバトルするアニメ作品でした。
王道の能力系バトル漫画を読んでいるような感覚で面白かったです。
そういうバトル展開も良かったです。
路傍工芸 さん
高校時代。主人公は一目惚れした女性に結婚しようとするが・・・。
タイムリープ系のオリジナルアニメでした。
主人公は何度も転生している度にたくさんの女性キャラクターが登場しますが、特徴を被ることもなく全て描くところに凄い労力だと感じました。
正直私にはキャラクターを作るのは無理です。
Pixivにも全体のキャラクターイラストが掲載されています。
ストーリーは5分内でありながら濃密でした。
ショッキングな結末だったので、どうなるか怖くなりました。
のののはるひ さん
オリジナルMVでした。
歌唱が良く、イラスト、映像も素敵でした。
各パートの映像を見ると、FRENZに出展された過去作品が頭に思い浮かびました。白い扉、無数の蝋燭、飛行機、アンテナなど見ただけで『おおっ!』と感情が揺さぶります。
歌詞も紐解くと過去に出展された作品へのワードが出てくるので、感激してしまいました。
上映後、まさかの顔出し登壇でした!?
挨拶の声を聴いて『本物だ!』と驚きました。
楽曲以外は自身で制作されており、AfterEffects(アフターエフェクツ)で作ったようです。
(実在しない)切り抜きチャンネル さん
先ほど上映された のののはるひ さんの映像作品の制作過程を切り抜きにした作品でした。
流れが良く、作り手としては心に響く内容でした。
上映後、楽曲の作詞担当と声担当が登壇されました。
この時、運営スタッフと出展者との心理戦を見ているかのような感じました。でも、こういう演出はよくできていました。
深夜の部 第4部
駿 さん
画面のサイズ・配置構成での演出が見事な映像作品でした。
シーン、アングルが繊細で美しかったです。
特に画面の枠から落下しているシーンは迫力が凄かったです。
olo さん
上映前にボイスレコーダーをセットされる。
自身はアメリカ留学で会場にいないため、会場の反応がみたいと思いセットされたようです。
上映されたのは完全身内ネタの動画でした。某ゲームのパロディであり、会場は爆笑の渦でした。面白かったです。
サイトウユウマ さん
デジャヴ、バグと様々なルートが描かれている実写作品でした。
背景は日常の現実世界でありながら、人物の頭はノイズなどで塗りつぶされていています。人物が急に人数が増えたり、ループして別の行動を起こしたりと非現実な現象が混じっている不思議な作品でした。
XXHYZ さん
言葉にできないほどのヤバい映像作品でした。
激しい点滅描写やCTのレントゲンとこれでもかとぶち込んだとインパクトある映像美でした。
上映後に登壇しましたが、なんとアメリカのニューヨークから来日されたようです。日本語は話せなかったので特別に同時通訳できるスタッフと共にトークが行いました。
途中、一般参加者にも同時通訳ができる方がいて手助けになりました。
中国出身でbilibili動画からFRENZを知ったようです。ここまでグローバル化になっていたことに驚きました。
朝の眠り子 さん
今年のFRENZでの最後の作品。
目に焼き付くほどのクオリティの高い手描きアニメでした。
印象に残るようなキャラクターデザイン。きめ細やかな美しい動き。特に手の滑らかな動きが美しかったです。演出も見ていてヤバかったです。
Xにて自身の制作秘話をポストされていますが、ここまで作り上げた作画量と期間が半端ないです。凄い映像作品に出会って良かったです。
ED(今年全体を振り返って)
EDは出展者の寄せ書きた深夜の部のみ追加されるスタッフロールでした。
今年全体を振り返ってみて、2009年のFRENZ誕生して15周年となり、新陳代謝をされていると感じさせました。スタッフ陣は新たなメンバーが参加しており、今年から主催に黒井 心 さんが加わって2人体制となりました。
15年経過すると私もそうですが、身体に変化がおき以前のような体力は出せなくなりました。そんな中で熱気を続けられるよう新たな新体制になったと思いました。
出展者側はfla3さん、tigoさん、NRF(ナリフ)さん、機能美pさん、olo さんなどといった初代から参加しているベテラン勢が少なくなっても、新しいクリエイターさんが登場している流れができています。今年も初出展者が多く見られ、新しい刺激になって次の人へと繋がっていると15年経過して感じさせました。
今回の私は『カラフル』『浮遊』以外は去年から作風に大きな変化はありませんでした。ただ、私みたいな作風は真似できない労力なので、参加して良かったです。
私はこの15年間、FRENZの出会いが映像制作をするキッカケとなり、今に至っています。会場での出会いはまだ浅いですが、オンラインでは伝わってこない熱気・熱意が得られるので制作への意欲に繋がりました。
来年のFRENZ 2025(仮)は10月開催となります。
現時点では参加するかは不明です。私自身でのプライベートな出来事がなければ出展する前提に考えています。
"クリエイティブなバカ"のような心がある限りは映像制作を続けてきたいと思います。
脱線していると思うので締めたいと思います。
FRENZスタッフの皆様並びに出展者たち、FRENZを最高なイベントに提供して下さるLOFT PLUS/ONEのスタッフたち、そして上映作品を見てくださった一般参加者たち、本当にお疲れ様でした!
以上でFRENZ 2024のオフレポを終えたいと思います。
最後まで読んで下さりありがとうございました!