【英語学習】ダブルネーム
ダブルネーム
同じ名詞を重ねてひとつの意味の言葉になる。
不自然なようで、世界にたくさんある、というduolingoの記事が興味深かった。
たとえばチャイティーやミシシッピ川
もともとチャイはインドやポルトガルで「お茶」の意味があることは有名だけど、これは知らなかった。
ミシシッピはカナダのオンタリオ州、原住民・アニシナベ族が使う言語・オジブウェー語で「偉大な川」と意味だそうだ。
ミシシッピ川は、「川の川」という名前なんだね。
シュリンプ スカンピはというイタリア料理の、シュリンプはお馴染みのエビ。
けれど、スカンピもまた「アカザエビ」のことで、シュリンプ スカンピは
「エビ、アカザエビ」
と、甲殻類推しまくりな名前の料理ということらしい。
こういうダブルネーミングが起こる、記事の学術的な解説としては
「馴染みのない単語は、時間がたつにつれ、本来の意味が忘れられていく。
馴染みのない単語の意味を再解釈される。
スカンピは海の生き物ではなく調理法(バターを使う)と関連付けられるようになった」
「サハラ砂漠」はアラビア語のصحراء が由来で、「サハラ」は砂漠の意味。
つまりサハラ砂漠は「砂漠の中の砂漠」という意味なわけだ。
言語接触とは?
大航海時代や入植など、大量の人々が海外に移住して話者が馴染みのない言語に接触すると、たとえその言語をあまり話せなくても、
共通の場所や食べ物を指す単語を使うことになる。
たとえば、ミシシッピ川という言語が生まれた状況は、
フランス語の入植者のグループが北アメリカ中部に到達し、オジブウェ語を話す人々と話し始めたとき、こんな感じの会話から生まれたらしい。
フランス人
[pointing at river] What do you call this?
あの川、なんていうの?
オジブウェ語
Oh, the river? That's a river!
あれ?ミシシッピ(川)だよ!
フランス人
Ah excellent! This shall be the Great River River.
へーなるほど!素晴らしい川の川だね!
言語間交流ならではの現象。
一般的に、地名は最初に繰り返される名前になりやすい傾向がある。
地理や言語に不慣れな者にとって「それは何?」という質問の答えが単なる一般名詞であることを理解していないから。
言語って面白いね。