ゴルバチョフさんと現露大統領
今週は頭痛がたえず、台風のせいか、それとも肩こりなど体調不良からくるものなのか、ともかくあまり気分良くは過ごせませんでした。
けれど、義理の両親から残暑見舞いに富山県呉羽のナシをもらい、これはとてもおいしい。
10個くらいもらったんですが、息子にせがまれるまま剝いたり、人にあげたり、なんやかんやするうちに数えられる程度に。
食料品の値上がりが激しく、果物なんかは本当に高くなってきたので、とっても嬉しいです。けれど義両親が無理していないのか、それはそれで心配になりますね。
そうそう、ランドセルも買いました。
ぶっちゃけると、もっと感慨深く感じるかと思っていたけれど、それほどでもなかったです。
息子と、朝晩平均して40分くらい、勉強しています。息子は嫌がってるけど。
そろそろ何か習い事もさせたいですね。と、親のほうが早くも欲深くなってきている。ただ、少しはエゴも持たないと、子育てってモチベーションが続かないです。
あ、今すごく良いポイントを書きましたよ。
旦那さんから「すごく面白いし、すぐ読めるよ」と借りました。
武漢コンフィデンシャルの前にスギハラ・ダラー(スギハラサバイバル)も未読なのですが、意外にススっと読めそう。
読んでいきますハイ。
さて、ゴルバチョフさんと現ロシア大統領
旧ソ連の元書記長ゴルバチョフさんの訃報が先ごろ伝えられました。
東西冷戦を終結させたとして、欧米からは評価が高いですが、2500%のハイパーインフレでソ連を崩壊させたとして、ロシア内では評価が分かれているようです。
これはただの想像ですけど
現露プーチン大統領は、ゴルバチョフさんのこと、好きじゃなかったんじゃないかな?
一応理由はあります。プーチン大統領は共産主義を信じていないけれど、ソ連を愛していたようだし、ゴルバチョフさんと前露大統領のエリツィンさんは、政敵だったから。
ゴルバチョフさんは東西冷戦を終結させましたが、急激な市場経済へのシフトはうまくいかず、ハイパーインフレを引き起こしました。これに耐えた(?)ことが記憶に新しいため、ウクライナ侵攻に対する経済制裁は、いまいち効果が薄いのではないか、と、当初から言われていました。
福祉政策のひとつだったはずの禁酒令もまた、ソ連崩壊解体へアクセルをかけました。
酒豪の多いロシアでは、禁酒令のなか、砂糖やイースト菌はおろか、パンに付けてアルコールを分離させるため、歯磨き粉までが市場から消えたそうです。
ゴルバチョフさんは国際向け、平和主義者のように見え、令和になった今、その逝去を忍ばれていますが、旧ソ連で起こっていた国内の混乱を見るに、「理想を体現したような国のトップか」というと首を傾げなくてはいけません。
上記のニュースによると
ーだが彼の評価は、常に国外でのほうが高かった。
1996年にはロシア大統領選に立候補。しかし、得票率は5%に満たなかった。ー
国民は彼をリーダーに選ばなかったのです。別にロシアの人たちがみんな血なまぐさい争いが大好きとか、そういうわけじゃなくて、「自国を大事にして」と、そういう思いが強かったのだと思います。NATOに対抗する形だったはずのワルシャワ条約機構は、ソ連崩壊と同年に廃止。ソ連崩壊と、ロシアの弱体化の因果関係を見ないわけにはいきません。
ところで、経済に疎く情報弱者の私は、インフレがなぜ起こるのか?よくわかっていません。
インフレ、瀑布(滝)のごときルーブルの暴落も、国内で消耗品や食料の需要がなくなるわけではないのだし、ソ連は市場経済にシフトする前だったのだから、物を作り、経済の手綱を国が取れば、持ち直せたんじゃないのかな?と、想像しちゃうんです。
一般市民、凡百の私が考えることを国の偉い人が考えないわけがないので、どうにもならなかった因子を私が見ていないだけだと思うんですけど。
また、社会主義の中国の共産主義のロシア、条件は似たような(?)ものな気がするのに、どうも国際的な諍いが多い気がするロシア、なんの違いかと旦那さんに話してみると、
大きいのは国力の違い。
中国の人口14億人gdp世界第二位に対して、ロシアは広大な面積に日本と同じくらいの人口で、gdpは韓国より低いです。
プーチン大統領はウクライナ侵攻を今すぐやめろ、という、扇情的な意見は、あまり有意義ではありません。いや、無意味と言い切っていいかもしれない。
長期化につれて、事態は混迷を深めています。
ソ連解体時から独立思考の強かったというバルト三国やカザフスタンはともかく。
今回のウクライナ侵攻は、感情抜きで議論されるべきことと思います。
ゼレンスキー大統領が自国内の支持率を上げるため、ロシアに徹底抗戦し、欧米を巻き込もうとし、クリミア半島のことを持ち出しているという一面は明らかです。
自国第一なのは国として正しいことですが、ゼレンスキー大統領は、決して世界平和を第一に考えている英雄ではないのです。そこを違えてはいけないです。
クリミア半島では、どこまで信用していいかわからないけれど、一応国民投票の結果ロシアに併合されたこと、クリミア半島の住民の声があったことを忘れてはいけません。
これは、佐藤優さんの「悪の処世術」にて、北朝鮮ーアメリカのことを差して書いてあったことなのですが、ウクライナーロシアについても言えるので、興味深かったです。
北朝鮮は米国を射程距離内に入れた長距離弾道ミサイル(ICBM)を開発しましたが、アメリカと戦争になれば北朝鮮に勝ち目はありません。
けれど、民主主義国というのは、基本三原則があって
個人主義
生命至上主義
合理主義
で、アメリカは「韓国にいるアメリカ人の生命を脅かすことは、決してできないので、北朝鮮への先制攻撃は、不可能」
アメリカは2019年10月に、イスラム国の指導者、バグダディ大統領を急襲し殺害、今年7月末に、アルカイダ指導者、アイマン・ザワヒリを殺害しています。
このように敵対勢力の指導者をピンポイントで狙うのは、アメリカが博愛主義だからではなくて、上記の三原則があるがゆえに、犠牲を厭わない攻撃をすると政権が飛ぶからです。
ゆえに北朝鮮を世界で追い詰めて核を使われると、それは世界平和の敗北なのです。
ちなみに北朝鮮が日本を攻撃する可能性についてですけど、それでアメリカに「まあまあ、ええやんか」と言われてしまえば、黙るしかないです。
じゃあ、正しく今のウクライナのように徹底抗戦するのか、それで正しいのか?と。
ロシアにしても、もちろん戦争は悪いと責められるべきはロシアにしても、世論がそうだから、と、ウクライナを応援してロシアを責めることは、あまり意味が無いんですね。
凄くことばか悪いですけど、ゴルバチョフさんは、西洋に憧れというか自由主義経済に理想を抱きすぎていたというか、独裁者ではなくて、愛妻家というところにとても好感は持てますが、平和のシンボルみたいな政治家かというと、ちょっと違う。
最初、彼は中東の火種を軍事力で消そうとしていたし。
自由経済が何を捨ててでも世界平和を第一に考えて行動するか、というとそうではないんですね。