幼稚園のゆくえ
幼稚園のゆくえ
昔通っていた幼稚園なのですが、主人の同僚のところへ労務相談の依頼があったそうです。
経営が厳しく、お給料を減額するというので、もちろん従業員からは激しい反発が。
私的に思い入れの深い幼稚園だったから、そんなことになっているなんてショック…などということはなく、
下世話な好奇心がビンビンです。
なんでも、待遇に不満を抱えた幼稚園教諭が、園児を預かっている時に放火して騒ぎを起こしたことがあるそうで、その時点でよく閉園にならなかったものだな、と思いました。
そういう事件があり、園児が減っていたそうです。
私としても、子どもは保育園に通わせていて、幼稚園には魅力を感じていませんでした。
学校と同じで、幼稚園は、就学前教育
2時か3時くらいでおしまい、プログラムは無く、最近は、夕方まで預かってくれる幼稚園もあるそうですが、園児はお迎えが来るまでただその場に残されるだけ、と聞きます。
働くお母さんお父さんのための施設では無かったからです。
私もよく知らないのですが、手続きにより幼稚園を保育園にすることは、可能は可能だそうです。
ただし、幼稚園教諭と保育士の資格は違うので、昨日決めて、今日から保育園にする、などと一朝一夕では無いそうです。
当時のことを思い出すと、私が園児の頃は、泣いて嫌がる子にお弁当のおかずを食べさせることは普通にありましたし、昼休みに園庭で遊ぶ間、椅子をしまわない不躾な園児は、きちんと謝るまで取り上げられる、など、躾という大義名分の、やや過激な行為が(虐待とまでは言いたくないけど、保育士のストレス発散みたいな)たくさんあって、
恐怖心だけがあとを引いたことだけ覚えているので、別にあんまり思い入れはありません。
園長先生は、私が園児の頃の人から、その息子になっていると聞きました。(世襲制なのだな、と思いました)
ただし、別に嫌いだったわけではありません。
いうが易し、あとの祭りですが、時代の流れに乗って、厳しくても幼稚園から保育園にすれば良かったのに、とちょっとだけ思うのです。
計画を立てるのにアドバイザーの存在も必要そうだし、幼稚園教諭に保育士の資格を取ってもらったり、一筋縄じゃいかないだろうけど。
ひょっとしたら、半世紀続いた幼稚園は閉園になるのかしら、と、すこし寂寥感があるのでした。
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