駅でICOCAをピってするだけに、凄く興奮している一年生が今日いました。
いやいや、そんなちっちゃい日常に興奮するなんてって大人は思います。多分八割の人間は思います
でもそういう気持ちってめちゃくちゃ大切なんだと私は思い出しました
雨上がりの快速電車が止まらない駅を通り過ぎるとき、電車の上にある電線みたいなやつがバチバチいいます、たまに火花が散ってきます
めっちゃ晴れているのに凄く雨が降っている日、
凄くキラキラしています
山に住んでいたときは雲海を見ました
朝日が上がってくるとき雲海にもオレンジ色がうつります
後は、好きな子とちょっと目が合っちゃった瞬間
道端に昨日まで咲いてなかった花が咲いていた瞬間
朝昼晩、春夏秋冬、雨上がり、凄く晴れている日、曇りの日、どんよりしている日 全てに匂いがあって全部に色があります。それは全部毎日違うけど
隣にいる人が「あ、この匂いすき」って言ったとき
気持ちいい音楽を見つけたとき、自分のことを歌ってくれているとき
電車で隣にいる人が文庫本を読んでいるのを見たとき
わたしはそういうのが好きで興奮します
でも私はICOCAをタッチする瞬間の興奮は感じたことがありませんでした。毎日使っているから明日から興奮したい!と思っても出来ませんし
一生そのワクワクを、感じることは出来ません
私は大人になるとは不感症になることだと思います
小さなワクワクやドキドキは全部感じたくて愛おしく思って大切に宝物箱に入れておきたい。
繊細に強く生きたい。ハッピーエンドに向かうと分かっている人生ほどつまらないものはありません
正解がわかって計算、つじつま合わせに清算していく人生は ゲームの攻略本をガン見しながらゲームをクリアするようなものです
クリボーがここで出てくるからジャンプしなきゃって生きてても面白くありません(と私は思います)
今日もちっちゃいもの集めるクラブで頑張ります
きみも今日はワクワクをひとつ集めてください