散文詩 | りか
ビーカーの氷が溶けていく
あんなに入ってたのに
溶けて無くなっても目盛りは変わってない
どこ行ったのかな
ずっと見てたら、
さっきの氷は恥ずかしそうに上気してきた
あの時あなたの腕の中で温められてた私の体も
もう蒸発してしまってここには無いのかも
ヒトの体の70%は水分だって聞いたことあるから
そろそろ私も宙に浮きはじめるころね
残りの30%はあなたでいっぱい
とか、言ってみたかったな
どこ行ったんだろう
どこ行けば、いいんだろう
アルコールランプを消したら
ばあちゃんちとおんなじ匂いがした