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なんのこれしき2020(3月13日12時 キューピッド班)
はじめましてなようでそうでないような。そんな皆様の舞台をやっと見に来ることができたのが感慨深い。まずはそこからですね。なんならリアルで顔を観れた方々もたくさんいたし。
不思議な物語だった。刺さるのに痛くない、みたいな。うまく痛点を潜り抜けて刺さってくれるみたいな。一言で述べるならすぐ隣にある死生観の物語。メメントモリ、七つの大罪、生を生きられないものは死をも死ねない、こんな短い言葉を並べるのは簡単だけど、それを2時間弱の物語にすることについて。
そして俳優さん。丸山くんの死神はほんとにイケメンで、なんで今まで私はこの人の舞台を観てこなかったのかと思うくらい素敵だったし(まあコロナのせいといえばそうですが)関さんのアシスタントもチャーミングだし。平川さんの【男】は一回死ぬまでのぼんやり加減と復活後の主人公してる具合のコントラストがやばかったし、佐護さんの天使もサイコーにファビュラスで、塙さんもパパがつくづく板についていて。
なによりアンサンブルの全体レベル(特にダンスパート)のクオリティが圧巻。「さぞかし練習を積んだんだろうなー」というほかありません。あとしばしば挟まれる小ネタ(繰り返されるメタ発言、タンザニアのロープ、くるみ割り人形etc...)に小笑いがなかなか止まらなかった。
けれどそれだけにこれからの自分のことにも終演後のやりとりにも如何ともしがたいもどかしさがついて回るのは自分の強欲と傲慢のゆえなのでしょうな。けれど大罪(desire)なしに生を生きられないのが人間なのだから。
これしきのことでは諦めない
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