12/27(日) 有馬記念予想
今年で競馬を始めて5回目の有馬記念。
競馬への向き合い方も変わり、馬券が上達した1年でした。
なにより、昔は予想家の予想を見ながら気に入ったのを勝っているような感じでしたが、今は自分で考えて予想することが楽しみに。
まず、馬場。
今年は馬場が重め。
昨年は開催を通じて、34秒台の脚を使っている馬もいたのだが、今年は1200m戦くらいでほぼ皆無。
実際、キンカメやロベルトなど欧州よりの血統が走っている印象。
馬場差については内外に差は感じない。
中山2500でタフなレースになるのは明白で上りが35秒台に適正がある馬を狙うのは一番基本かと。
参考レースとして2005年以降、レース上がり35.5秒以上かつ上り1位35.0以上のレースをピックアップ。
2018,2016,2013,2009,2008,2007。
特に近年の2018,2016あたりから。
2018年 勝ち馬ブラストワンピース
雨で稍重馬場に。
キセキの早めスパートによりラスト5F勝負に。
3,4コーナーで動いていくような競馬が求められた。
1,2着のレイデオロ、ブラストワンピースは斤量の差か。
この時のシュヴァルグランは年を取ってスピードがなくなってきているよう感じがしてきたころで、それでもボウマンの好騎乗で持ってきたようなレース。コーナーをタイトに回ることが穴をあけるには必要だと思う。
なにより、今の中山は内が伸びないわけじゃない。
騎手は十分に注目すべきと感じた一戦。
今年もブラストワンピースが出るが、この馬は序盤ゆったり入っていけば、この時のようにタフな馬場なら伸びそう。
2016年 勝ち馬 サトノダイヤモンド
ラスト5F勝負に。
道中動いてキタサンブラックをしっかりマークして勝利したのがサトノダイヤモンド。
これも3歳馬。
4コーナーで馬群が大外まで広がった。
しかし残ったのは前の3頭とインを突いたヤマカツエース。
当時サウンズオブアースを本命で買っていたが、大外を回して届かず。
2013年 勝ち馬 オルフェーヴル
向こう正面入りくらいからラップが上がり始め、3コーナーには前が崩れ始めるような展開。
落ちたタイミングでオルフェーヴルが馬群を飲み込んだ。
そのペースアップについていけずうちの馬は沈んでいき、結果としてその外を回して勢いがついた馬が入着。
騎手心理が前がかりになりすぎたレースの印象。
結果このレースはタマモベストプレイやラブイズブーシェ(ともに万葉S勝ち)が掲示板に来るような長距離的スタミナが問われたレース。
やはり、タフな展開で上りもかかる中山だと、マイラー気質の馬は垂れてしまう。
これら3年から、上がりがかかる場合は5F以上のロングスパート勝負になることが原因。
今年は、最内枠のバビットが逃げるとして、鞍上はセントライト記念と同じのウチパク。
当時もコース形状もあるが6F勝負くらいに持ち込んでの勝利。
今回も2週目向こう正面あたりから動いていくはず。
さらに2番手想定はキセキ。
浜中は切れ味勝負にもっていくと、負けることは理解しているようで、今回もバビットについていく競馬をしそうで。
そうなると上がりがかかりそう。
早めスパートになるなら、これまでの傾向通り、スタミナ豊富な馬を狙うべき。
さて、後は昨年の有馬の振り返りも。
リスグラシューが華々しいラストランを飾ったのは記憶に新しい。
レース上がりは驚異の37.6でここ10年では最も遅い。
ただ、これはアエロリットが垂れたことによるもの。
それでもラスト4Fくらいからの持続力勝負で。
今年もワールドプレミア、フィエールマン、キセキは出走予定。
フィエールマンは天春、菊花賞と長距離重賞を3度勝つ(ペースに賛否両論あるとは思うが)ほど。
昨年は凱旋門賞帰りで今年はローテも順調。
ただし、天皇賞秋でスローでためて32.7を出しており、本質は東京、京都のきれいな馬場では?とも思うのでどうなるか。
後は、別に昨年から抜群に成長している、という感じでないというのが個人的な意見で、昨年よりパフォーマンスをあげてもクロノジェネシスを倒せるのかどうか。
ワールドプレミアは前走上位には完敗。
昨年は展開がはまり、大外を回しても間に合うようなレースに。
器用なタイプではないし、叩き2戦目とはテンションも課題。
評価は紐程度。
キセキは今年に入り、明らかにモデルチェンジ。
ルーラーシップっぽさがでているのかどうかは現役時を見ていないので知らないが、宝塚記念で非根幹を走った。
天皇賞秋は明らかな切れ負け。
ジャパンカップは飛ばしすぎ。
ただ、スタート出るようになったのはいいことで、再度、非根幹替わりならば、上りの速さも問われない。
以上の内容から予想発表。
テーマは「能力の方向性は一定ではない。適性は出来を凌駕しない」(すみません、パクリです(笑))
◎クロノジェネシス
〇カレンブーケドール
▲フィエールマン、キセキ、ブラストワンピース
△ サラキア、ワールドプレミア
紐ラヴズオンリーユー、ラッキーライラック
過去レース振り返りでも言ったが、バビット、キセキでスタミナ優位のレースになると予想。
本命が一択。
クロノジェネシス
もともと持久力が武器の馬。
周りがばてる展開で伸びることができる。
ただし、天皇賞春を勝てるようなスタミナは持ち合わせていないので、初の急坂中山も相まって不安はある。
持久力が武器にもかかわらず、前走対応してしまったのが驚き。
現役馬でグランプリなら最強は間違いなくこの馬。
枠に関して。
枠は欲を言えばカレンの外がよかった。
池添なら主張してきそうで、ワンチャン不利うけそうだったので。
ルメさんが抜群にマークしてきそうな枠ですし。
あと、持久力の話についてもう少し。
宝塚記念はスタートからコーナーまでが長く、そこで脚を使い、そのまま、阪神の内回りということで緩むことがなく、最後にそのまま雪崩れこむようなレースになりがち。
そのばて合いに強かったように、これが持久力のイメージ。
今年の有馬も向こう正面から動いていく勝負になりそうで、まさに持久力勝負になると思う。
能力の方向性ばっちり。
対抗はカレンブーケドール
国枝×牝馬。
これは、今年の秋のキーワードでもある。
カレンブーケドールは叩いて良化する馬。
ディープ×stormCatだが、母ソラリアはスタミナ血脈Hawaiiの5×5を持つ。
馬場問題なく走れるし、秋初戦のオールカマーもいいレース内容。
この馬は大阪杯とか、グランプリ、香港とかでG1とれそうなタイプかと思う。
前走について、切れる脚は持っておらず、アーモンドアイより前付けできない時点で厳しかった印象も。
今回、勝負強い池添替わりは間違いなくプラス。
枠は内がよかった。ちょっと後ろの外回すことになりそう。
その点で、池添の手腕にかかっている。
適性はあると思っていて、デキも抜群。
▲はフィエールマン、ブラストワンピース、キセキ。
フィエールマン
血統で疑問視されそうだが、前走は一頓挫あったわけで、今回はルメール×2戦目。
ラップがどうのこうのとあるが、天皇賞春2連覇、菊花賞勝ちの実績は間違いない。
なにより、道中ラップが緩むからと言って長距離適性が問われないレースになるわけではないから。
脚の腫れがどうのこうのとあるが、追い切りできているし、動きも良いので問題なし。
ただし、過去レース振り返りで述べたように、向こう正面から動き出すような有馬になると、外回す差しは先行総崩れとかじゃない限り厳しい。ルメールが道中動けるかどうかにかかってくる。
適性はここではないということも加味すべき。
根幹の馬だと思うし、G1は適性が色濃く問われるので。
少し評価を下げた。
キセキ
今なら上がりのかかる非根幹の方がいい。
バビットの2番手が楽に取れそうな枠。
浜中継続騎乗はプラスとみたい。前走の反省もあるだろうし。
クロス鼻革装着をしているようで、今回は2番手控えると思う。
秋4戦目も坂路時計は今秋最速の52.3で、L1Fも12.3と最速タイ。
角居さんのラスト芝G1でもあり、ここにきてさらに上昇してきそう。
前走、グローリーヴェイズは通用していたのだから、この馬も間違いなく通用する。
ちなみに。
前走2000m通過が1.57.5。
天秋はスローだったとはいえ、それに匹敵するくらいの走り見せてますよ。
ここはバビットの2番手、もしくは逃げて、向正面仕掛けていけばいける。
まあ、そんな操縦性高い馬じゃないから、取りこぼすわけだが。
ブラストワンピース
宝塚みたいに押して出るよりゆったりと。
舞台は合うので、絞れて出てくれれば。
前走の負けは気にしなくて良い。
枠は2番枠で、無理せずともバビット、ラヴズオンリーユー、の後ろくらいを取れる可能性高い。
とにかくインに拘ってほしい。
多分直線はうちが空くからそこを捌いて来れれば。
適性は文句なし。
△評価として、
サラキア、ワールドプレミア。
サラキアは今年の秋に本格化。
前走は33.7で上がって届かず。
それでも、一線級に届く力を見せたはず。
2走前の重馬場非根幹で前傾ラップのレースで見せた走りが圧巻。
母系が出てきている印象で舞台も合いそう。
引退レースらしく、中枠を引ければここでも買える。
と思っていたが、枠は14番。
もまれてよくないし、松山君も後ろから行くといっているように、まあ、枠はいいところ引いたと思う。
追い切りもピッチ走法で相変わらずよく見える。
スタミナ面は未知も持久力勝負は合いそうで。
エリ女組についてだが、サラキアについては
L5F 11.8-11.5-11.4-11.2-11.1
と加速ラップで上がっており、余力あり。
ただし、器用な競馬ができない+テン乗りで安パイな乗り方をしてしまうと3着が限界かなと。
流石に同じ差し馬のフィエールマンより上に来るのは厳しいはず。
2走前の非根幹前傾+上がりがかかる馬場での突き抜けはここで生きてくる。
ワールドプレミア
タフで上がりのかかる菊花賞勝ち馬。
前走JCでは、伸びずばてず。
年を経て、母方が出てきているとみた。
菊花賞の時の爆速スタートを切れれば、去年は恵まれただけで消しにできる馬ではない。
適性は流れた天皇賞春だと思うが、それはここでも割と近い適性で。
デキに関して、追い切りはストライドで走るタイプでかっこいいの一言。
割とストライド大きめで、内枠から動いていけるのか、というのは思いました。
最後に、100円程度買うか、買わないかの馬。
これに来られたら外れたも同義。
ラヴズオンリーユー
やっと状態を戻してきた。
舞台は全く合わないが、状態のみで。
内枠を引いてきたのは強い。
ラッキーライラック。
上がりがかかるとパフォーマンスを落としてしまう馬。
母方の米血的な軽いスピードが持ち味で、ここは適性とはずれる。
名馬の引退レースブーストはかかってくる、というか調教過程から感じ取れる。
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