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祓へ給ひ 清め給へ 神ながら 守り給ひ 幸へ給へ
「祓へ給ひ 清め給へ」
禍事罪穢れを祓いください、清めください。
祓詞の簡易的な祝詞ですが、神前にて祝詞を奏上する際に、神様に対し真摯に向き合い、次に述べる言葉に対し心身が清らかな状態で発する言霊にするための儀式です。
「神ながら」
神様のお力添えでという意味です。
唱える人の意識によっては、神様への祈願、神前での自分自身への誓い、自分自身の御魂と通じる神様の御魂との共鳴を祈る場合とあります。
大神神社や出雲大社では「幸魂奇魂」なっており、神様の御魂のことを明示しているようにも感じられます。
考察すると神様の御魂そのものの意味と自分自身の幸魂奇魂の要素の意味と双方の意味に解釈できます。
ご本殿に坐す神様の依り代が鏡であることにもその意味を感じられます。祈りは神様にも自分にも向けられているのです。
「 守り給ひ 幸へ給へ」
どの神様に対して祈願する共通の祝詞です。
神様に対しても祖霊に対しても自然に対しても日本の神道における神様は皆「守りくださるよう、幸せに暮らせるよう」願いをお聞きくださいます。
それは誰に対してという対象の明示がありません。自分に対しても身内などの近しい人に対しても、そうでない人に対しても向けられる祈りの言葉です。
大切なのは守りたい幸せにしたいと思う気持ちを誰に対しても心から願うことです。もちろん近しい人に対して程その思いが強くなります。
先祖や先人たちが子孫に対し守り幸せになって欲しいと願うように、神様も祖霊も自然もその思いに応えてくれようとしてくださいます。
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