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備忘録 フィンランド旅行〜イナリ湖オーロラチャレンジまで

こんにちは、にぎです。
時系列メチャクチャですみませんが先に書きたいので書きます。今回はつい最近年末年始に行ったフィンランドの事です。

年末年始のヨーロッパの直行便は目玉が爆発するくらい高かったので、毎度お馴染みスカイスキャナーで乗り継ぎまくる便を探していきました。

【関空→台湾→ドイツ→ヘルシンキ】
ロスバケのプロ、ロストハンザルフトハンザ航空をつかってのフランクフルト乗り継ぎという恐怖の乗り継ぎとなりましたが、どうしてもオーロラを見たかったので最安値でいきました。旅程としてはこんなかんじ。機内泊含めて7泊8日でした。

12/27  関空発⇒台湾⇒ドイツ
12/28 ドイツ⇒ヘルシンキ着/観光⇒イナリ着
12/29 イナリ⇒ロヴアニエミ⇒イナリ
12/30 イナリのんびり
12/31 イナリ⇒ヘルシンキ/ヘルシンキカウントダウン
1/1  ヘルシンキ観光
1/2  朝一の便でヘルシンキ⇒ドイツ
1/3     台湾⇒関空


かなり長くなるので前半のイナリ村での出来事を
綴ります。

🔸一日目

夕方関空発→台湾だったので、台湾の空港で無料のシャワーを借りることに。台湾の空港のシャワーを借りる際に注意して欲しい点があります。

シャワーは確かに無料で、怪しい匂いのする備え付けシャンプーとボディソープがあり、そよかぜドライヤーまでも完備。しかし人が前に使っていたらお湯が出るまでちょっと待っとれ!タイム(5分)が発生し、それを待たないとお湯が出ないため蛇口をひねると水を被る羽目になります。案の定、搭乗まで時間が差し迫ってましたのでやむを得ず水を被る羽目になりました。寒すぎたので搭乗時間の余裕がある方は無料シャワーを検討してみてください。

そんなこんなで無事フランクフルトを出発し、ヘルシンキへ到着しました。空港はこんな感じ。

リニューアル?がされて
とても綺麗な空港でした。


空港には後程来るので荷物預かり所でスーツケースを預けて市街へ繰り出します。スーツケースはB1の預かり所にて時間単位で預けられ、私達は1日パックを選択し、5000円払って預けました。高すぎィ!!!!!(絶叫)


今日は夜にイヴァロ行きを予定していたので、約7時間ほど自由時間がありました。


空港からヘルシンキまでは一本でいけます。地下鉄内にある発券機でヘルシンキがあるエリアを選択し購入。発券は簡単で迷いません。また、空港からヘルシンキ間は近く30分もかかりませんし電車もガラガラでゆったり座りヘルシンキへ到着。1日目の自由散策時間の行き先はSNSでバズッたサカバンバスピスのある博物館と、サステナビリティが進むフィンランドで一期一会のお洋服があれば、という目的で古着屋巡り、そしてカフェ訪問の3つでした。


まず博物館へ向かいましたが実物のサカバンバスピスは思ったより存在感がなく見つけるのに苦労しミニサイズでした。さらに周りにいるフレンズ魚も負けないくらいカオスでツッコミどころ満載。

これがサカバンバスピス
隣にいた謎のお友達


その後はセカンドハンドのお店を周りましたが収穫はゼロ。素敵なお洋服もありましたがかなり高く断念。そのままの足でカフェekbergへ向かいお茶をしました。フィンランドのケーキだけでなく途中で購入したパンやチョコなどもかなり甘めの味付けだと感じました。コーヒーや紅茶などの無糖の飲み物がよく合います。

私はレモンタルトを購入。おいしかったです。

ヘルシンキ観光が終わり、再度ヘルシンキ空港へ。保安検査後エリアは北欧らしさ満点でオシャレ!日本にないセンスだなぁと感じます。空港で遊び、ご飯を食べていざイヴァロへ。


イヴァロへついた瞬間からこの気温。
突き刺すような寒さに震えます。



宿泊先はAirbnbで抑えており、イナリ湖から徒歩2分という最高の立地ですが送迎がありません。ですので自分たちで宿泊先までの足を手配しなければなりませんでした。色々探しまくっていたら宿泊先の近所にあるvisitイナリホテル行きのバスがあると判明。

コンタクトを取り、visitイナリでは泊まらないけれどそこまで連れていってくれるか?と聞いたらOKとのこと。「迎えに行くね!飛行機到着してから20分は待つよ(意訳)!」と言われていたので、20分以降は置いていかれるのか?と微妙な不安が生まれ、参考資料となるバスの写真が下記しかなくこのどれかとのこと。(HPから引用。)こんなんだけでわかるか!!!!

謎の車のラインナップ。このどれかが来るのか?(謎)



実際到着してから似たようなバスが沢山迎えにきていましたが案内も無くどれかわからず、勘で人の良さそうなオッチャンの所へ向かったらビンゴでした。ありがとう、心からありがとうオッチャン。-11℃の中死なずにすみました。


visitイナリ方面へ行かれるみなさん、
このバスですよ。

恐怖はここからでした。手慣れたように運転をするオッチャンですが、街灯も全然ない凍結しまくった田舎道をガンガンハイスピードでぶっ飛ばします。カーブは真ん中を突っ切ります。正直ゲロ出るくらい怖かったです。


死屍累々になりながら24時頃に宿泊先へ到着。1階にはオーナーさんが住まれており、2階は宿泊者のエリアとなっていました。コンロや冷蔵庫などはお部屋にありお風呂は2階での共用でシャワーのみ。ヒーターがついてますがやはり寒かったです。湯船に浸かる文化の日本人にとっては寒い土地でシャワーのみというのは少し慣れないかもしれないですね。

映画に出てきそうなくらい素敵なお家でした



その日曇っていたけど一応外に出てみるかということで湖まで歩きオーロラを待っていましたが見えず…。悔し涙を流しながら(※流してもすぐ凍結)一日目終了。濃すぎた。



🔸二日目

この日はイナリからロヴァニエミへバスを利用しサンタクロースへ会いに行く予定でした。事前に予約していたバスに7時頃乗車。乗車時目に飛び込んだのはフロントガラスのど真ん中、綺麗に縦に入った一文字の亀裂。明らかな整備不良車両やんけ…!!!

心配をよそにツルッツルの道を爆速で走り倒すバス。フロントガラス亀裂に加え片手運転レッドブル愛飲携帯いじりニキだったので不安で吐きそうになってたのですが、ふと速度計を見たら時速100キロ。酔い止めは飲んでいたもののクネクネ道と不安によりガチで酔ってしまいました。


このバスは基本自由席なのでとりあえず前の席に移動させてもらい、そこからひたすら無になりながら正面の雪景色一点集中。
実は前の席は予約席だったそうで、途中の停留所から予約したマダム2名が乗ってきましたが具合悪そうなのを察知して、「あ〜!いいのよ〜アータ大丈夫?そこ座ってなさい!(意訳)(スカルノ婦人のような懐の深さ)」と言ってくれてお言葉に甘えて回復するまで鎮座させて頂きました。大感謝。


ロヴァニエミまでは4時間半の道中でしたが、その間になんとか普通くらいまで回復し、おばさんにお礼を伝え12時前くらいに到着。サンタに会いに行こうとしたわけですが、その時点でサンタに会えるまで5時間待ちでした。5時間後のバスに乗る予定だったので結局サンタには会えませんでしたが、サンタ村ならではの村の雰囲気、アクティビティなどを楽しみました。

サンタ村の景色


トナカイライドがとてもすいていたので400メートルのコースを選択して乗りました。


頑張るトナカイさん(尻)



サンタ村は小さいので半日で大丈夫だと思います。今回、サンタグリーティングのおあずけをくらってやることがなくなったのでロヴァニエミ市街の方へバスで移動しました。所要時間は10分くらい。栄えておりモールがいくつかあったのでお土産散策とご飯確保も兼ねてモールへ。

フィンランドではマクドよりもヘスバーガーというローカルチェーンが人気だそう。お値段もマクドよりは割安です。

ヘスバーガー。マクドより安い。



お腹も満たされたのでロヴァニエミ駅からバスにのってイナリへ帰ります。ここから4時間半かぁ……なんもなければいいなと思った矢先、きたバスのフロントガラスに一文字の亀裂が。あれ…デジャヴ…?なんと今朝と全く同じ整備不良のバスに再度乗る羽目になりました。ついてるのかついてないのか……。


帰りのバスの運転手は行きの人よりも更に面白い人でした。自分の好きな曲がラジオから聞こえてきたらバス内の音量をあげハンドルをドラムに見立てて叩きまくりながら運転します。さらに休憩所が近づいてきたら懐からマイ巻きタバコグッズを取り出し、運転しながら片手でタバコを丁寧に巻きもう片方の手でスマホをいじる。片手運転どころか両手手放しで100キロ出してたので怖さ超えて笑ってしまいました。


その日、ロヴァニエミから帰る途中とても晴れており、既に観測された所があるという情報も入ってたのでオーロラ確定演出だ!と喜んでいたのですが、イナリへ向かう道でどんどん曇って行き、もしかして今日も観れないのではと半泣きになりました。
半泣きになってる私の後ろに座っていたベトナム人が、米俵くらいのクソデカドリトスを抱えて、パリィ………クッチャクッチャ…ンパリィ………チャッチャ……チュパ……(指舐め)を永遠に繰り返すので、怒りの矛先が天気からクチャラーベトナム人へと変わりました。(とばっちりがすぎる)

イナリへはスーパー閉店10分前に到着したので、急ぎスーパーへ行き、レンジでチンして食べられるフィンランド料理を購入。

手前のシャケと芋とチーズのグラタン?みたいなものが
一番美味しかった 極暖ヒートテック姿ですみません


腹ごなししてからいよいよオーロラチャレンジへと参ります。外は-20℃を下回っていたので全身に貼るカイロを4つ仕込み、靴底にも2つ貼り、上は極暖ヒートテック、ヒートテック、セーター、フリース、ダウン、スノボウェア。下は極暖タイツに暖かいスウェットにスノボウェア。そして帽子、マスクの上からマフラー二枚重ね、手袋というミシュランマンの様なパンパン状態で向かいます。

外へでると完全防備しているのにも関わらず寒い!!!!!寒すぎる!!!!!!!!!湖の上で遮るものが何もない事も、この極寒を生み出していました。寒すぎたのでカイロを補充する為に私だけ一度家へ帰宅。
すると「オーロラでてるから早よ帰ってきて!!!!」との連絡が。見逃したらどうしようという不安で大の大人が本気で泣きながら24時のイナリ村を爆走。地球の最北端イナリで必死の形相しながら全力疾走した日本人は私しかいない気がするくらい、雪道をブルドーザーの如く駆け抜けました。

念願のオーロラ!


死ぬまでに肉眼でみたいと思ったオーロラ、二日目にしてしっかり見れました!やったー!カーテンの様にひらひらと消えたり現れたりを繰り返していたので話にはよく聞くけど本当だったのだなぁと感心しました。この日のオーロラ指数はとても高く(オーロラ指数確認アプリ数個にて)人も沢山湖に降りて観測されていました。
因みに、オーロラ観測時間は22時〜翌2時がベストの時間なので、その時間を目掛けていくことをお勧めすします。


今回ツアーを申し込まずにイナリ湖滞在を選んだ理由なのですが、ロヴァニエミでオーロラツアーを申し込むとイナリへ行く事があるなど色々調べ、ツアーじゃなくてイナリ湖に直接滞在したら費用も抑えられるし何度も様子見に行けるんじゃない?となったからです。
しかし天候ばかりは操れないので運任せでしたし、イナリ湖で必ず観測できるわけでもないのでダメだったらどうしようという不安いっぱいで過ごしていました。結果、見れたので本当によかったです。

カーテンの形をしているオーロラ


🔸三日目

この日は何も予定がなかったので、イナリのスーパーでお土産を買うことと、イナリをのんびり散策することにしました。イナリにはsaleイナリ、K-スーパーマーケットの二つがあります。saleの方が価格が安く、お惣菜や日配品に値引きシールが沢山貼られていました。フィンエアーのブルーベリージュースもそこで見つけたので大量買い。一本は頑張って日本に持って帰ってきています。

ヘルシンキで探してもなかなか見つからなかったので
イナリは穴場かも。


湖の近くにはソリ滑りで遊べる山が至る所にあったので、ソリ滑りで遊び散らかしました。前の人がコースを作った形跡があったのでありがたく使わせていただきます。

かなりの急斜面。鬼のスピードが出る。


日中、晴れている時間が少ないので太陽の下で遊べるのはとても貴重だなと思いながらイナリ村を散策します。イナリ村に伝わるサーミ文化を学ぶ博物館があったので訪問しました。寒い所でも生き抜くいろんな知恵が今の時代でも部分的に伝わっていて感心すると共に、日本でいう北海道にとってのアイヌ文化の立ち位置と似てるな〜と思いながら眺めました。外のエリアには昔の家の展示などもありとても面白かったのでイナリ村に訪れた際にはぜひ立ち寄ることをお勧めします。


14時半に日没。早すぎる。


あっという間に暗くなり、イナリで購入したシャケを食べて準備万端。最後のオーロラチャレンジへと参ります。今日のオーロラ指数は高くないのであまり見えないかなーと思っていたところ、うっすらオーロラが!

一筋のカーテンが!

昨日ほどではないけど、うっすら肉眼で観測できるくらいには現れてくれました。3日間の内2日間もオーロラが見れて本当に神様に感謝です。
12月末〜1月は曇りの日が多く、オーロラ観測チャレンジは難しい方だったのですが、こんな風に綺麗に見る事もできるので年末年始にフィンランド旅行を考えておられる方は、イナリ湖畔でのオーロラ観測チャレンジをしてみてはいかがでしょうか。


年末年始ヘルシンキ編へつづく。

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