自分のことスポンジだと思ってました

こんにちは。
気温の乱高下に振り回される日々に、疲れてはおりませんでしょうか。
私は疲れております。

タイトル、なんの事じゃい、ってなりますよね。
これ、中学生くらいまで思ってた事です。
よく言いますよね、スポンジのように知識を吸収する、とか。
若ければ若いほどその傾向があるように思いますし、ある程度大人になっても、すこし萎びてきたもののスポンジではあるなあ、とか思ったりしませんか?
私はなんの根拠もなく、スポンジのはずだと思ってましたが、社会人として生きているうちに、どうにも人より劣る気がする……と思い始めました。
全然水吸ってなくない?
そんな日々です。
同期は私の何倍も知識入れてるな……お家でも勉強してるのだろうな、とか思ってたんですが、同じ条件で同じ時間お勉強しても何だか……おや?
そんな日々を過ごしていました。
そしてある日気づいてしまいました。

あ、私スポンジじゃねえや!

たわしだ!!!!!

たわしでした。
パジェロを当てたいダーツの矢はたわしを射抜きました。
水につけて持ち上げると、ザバーーーー!と水が零れていくのを常々感じていたので、たわしだと気づいて納得してしまいました。
なるほどね!
私はたわしなのね!

たわし、水を含むことが出来ないんですが、スポンジと同じで一応洗い物は出来ます。
適材適所かと言われると微妙ですが、お皿も、まあ、ちょっと傷付けてしまう可能性とか、洗剤泡立たないとかの問題はあるんですが、まあ一応洗えます。

なので何とか社会人やっています。
お皿を洗うスポンジたちに混ざって、たわしもお皿を洗っています。
普段はちょっと効率悪かったり微妙かもしれませんが、しつこい焦げ付きとか、バーベキューで使った網とかを洗うときは活躍するので、普段はどうかお目こぼし願いたい。

もちろん本当なら適所に行くべきでしょうけれど、適所って案外見つからないものなのです。
自分探しの旅のようなものです。

既に転職は3回だか4回だか行って、たわし、色んなものを洗ったと思います。
でも分かったんですけど、たわしの汎用性ってまあまあ限られるんですよね。
しかも、たわしも皿くらい洗えるでしょ、というのが世間の扱いなので、たわし、どれだけ水を含めないか、洗剤が泡立たないか、場合によっては傷つけてしまうか、そういうの全く考慮されないんですよ。

加えて、なんとびっくりですが、世間のお仕事の募集って、洗い物できる方募集!とかなんですよ。
たわしも洗い物ができるので応募して、経験とか見られて、洗い物したことあるんだね?じゃうちで頑張ってね!って採用してくれたと思ったら、求めてた人材はスポンジでした、洗う物は皿です、とかザラにある。
先に言って欲しいですよね、皿洗いだよって。鍋とか金網も含みますとか書いてあったりするのに、その実、鍋も金網も全然来ない、とかよくあります。


そんな感じなので、さすがに短いスパンで転職繰り返せるほどのアレコレもなく、現在に至ります。
生きていく為には早めにお金が必要ですしね。


転職何度かして思いましたが、たわしの他にも、毛糸のたわしとか、布巾とか、タオルとかも居たなと思います。
向き不向きを考えたら布巾やタオルは確実に皿洗いじゃなく何かを拭く方が向いていますが、自覚がなかったり、雇用条件の内容や生活に左右されてたり、まあ色んな理由で皿洗いをする人たちも沢山いました。


職の多くはどうやら皿洗いが多いらしく、求める人材がスポンジの事がほとんど。

あーあ、私もスポンジが良かったなあ。

けれども私はたわし。
トゲトゲしててうまくお皿は洗えませんが、
たわしなりに頑張って生きています。


終わり

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