2023年7月7日 非鉄金属相場改定情報
本日、電気銅・ダライ粉価格の7月スタートとました。
電気銅 1240円/kg (-20円) 7/7
電気亜鉛 397円/kg (-6円) 7/6
N社ダライ粉 860円/kg (-14円) 7/7
海外市況(7/6)
外国為替レートUSD/JPN TTS 145.44円/ドル
LME銅、現物 8280ドル/t +25.5ドル/t
先物 8274.5ドル/t -76ドル/t
銅在庫 65175トン -2025トン前日比
NY銅、先物 372セント/t -3.35セント
LME銅建値計算トン 124.6万円(現物)
NY銅相場建値計算トン123.2万円(先物)
<為替>
予想を上回る雇用増などで米追加利上げ観測強まる 6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、143円64銭へ下落後、144円65銭まで上昇し、144円10銭で引けた。
円安是正介入警戒感などがくすぶりいったん下落したが、米6月ADP雇用統計が伸び縮小予想に反して拡大し労働市場の強さが再表明されたたほか、米6月ISM非製造業景況指数やサービス業PMI改定値が予想上回り連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が一段と強まり金利上昇に伴うドル買いが強まった。
<株式>
米国株式市場は続落、雇用加熱による追加利上げを警戒 ダウ平均は366.38ドル安の33,922.26ドル、ナスダックは112.61ポイント安の13,679.04で取引を終了した。
民間部門のADP雇用統計が1年超ぶりの大幅な伸びとなり、雇用加熱による利上げ再開を警戒した売りが先行。
ISMサービス業景況指数も予想を上回る強い結果で、10年債利回りが4%を超えるなか、株価指数は終日軟調に推移した。
セクター別ではソフトウェア・サービスが小幅高となった一方、エネルギーや銀行を中心に全般売られた。
<米原油先物>
もみ合いで71.80ドル、株安などを意識した売りが入る NY原油先物8月限はもみ合い(NYMEX原油8月限終値:71.80 ↑0.01)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+0.01ドルの71.80ドルで通常取引を終了した。
時間外取引を含めた取引レンジは70.22ドル-72.34ドル。
ロンドン市場で72.34ドルまで買われた後、株安や米長期金利の上昇を受けて米国市場の前半に70.22ドルまで反落。
ただ、通常取引終了後の時間外取引では下げ渋り、主に72ドルを挟んだ水準で推移。
<NY金先物>
弱含みで1915.40ドル、金利上昇を意識した売りが入る NY金先物8月限は弱含み(COMEX金8月限終値:1915.40 ↓11.70)。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は、前営業日比-11.70ドルの1915.40ドルで通常取引終了。
時間外取引を含めた取引レンジは1908.50ドル-1934.00ドル。
米国市場の序盤にかけて1934.00ドルまで買われたが、米長期金利の上昇を警戒して1908.50ドルまで反落。
その後、1921.10ドルまで戻したが、上値の重さは払しょくされず、通常取引終了後の時間外取引で1917ドルを挟んだ水準で推移。
<所感>
本日は、米国の雇用指標による円安と銅相場下落による改定になりました。
米国雇用指標が予想を上回った結果、FRBの利上げ観測がすすみ、為替は円安へ、米国株式は下落しました。
原油相場も株式相場の下落に嫌気され下落、金も下落。
LME電気銅価格は大きく下落となっておりませんが、8200~8400ドルレンジで推移していますが、やや弱含みといった状況でしょうか。
先日も電気亜鉛相場が下げ、本日の電気銅相場の下落でダライ粉K14円downとなりました。
7月の始まりは利上げ観測懸念の後退からスタートしましたが、本日は利上げ観が進む可能性が示唆されています。
先行き不透明な状況は続きますが、世界的に景気不安は払しょくされず、これから中国の半導体素材輸出規制による影響も気になります。
世界的に銅在庫が減少していることから銅の逼迫感からの高騰もあるのかなと思います。