2023年3月22日 非鉄相場改定情報
本日、電気銅・ダライ粉価格が改定されました。
電気銅 1220円/kg (+30円) 3/22
電気亜鉛 436円/kg (- 9円) 3/16
N社ダライ粉 863円/kg (+18円) 3/22
海外市況(3/20)
外国為替レートUSD/JPN TTS 133.68円/ドル
LME銅、現物 8671ドル/t +56ドル/t
先物 8700ドル/t +128.5ドル/t
銅在庫 76925トン +2225トン前日比
NY銅、先物 397.55セント/t +6.2セント
LME銅建値計算トン 124.1万円(現物)
NY銅相場建値計算トン121.1万円(先物)
<為替>
世界金融危機への不安が緩和、リスクオン継続 21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、131円80銭から132円63銭まで上昇して132円54銭で引けた。
イエレン財務長官が金融システムを保護するため再び介入することも辞さない姿勢を表明し地銀株の回復で金融不安が緩和し、リスク選好の円売り・ドル買いが強まった。
2月中古住宅販売件数が予想を上回る伸びを示し、さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)が今回の会合で25ベーシスポイントの利上げに踏み切るとの観測で金利が上昇したことも、ドル買いを支援した。
<株式>
米国株式市場は続伸、金融危機不安が緩和 ダウ平均は316.02ドル高の32,560.60ドル、ナスダックは184.57 ポイント高の11,860.11で取引を終了した。
イエレン財務長官が講演で金融システムにも影響しかねない中小銀行保護で必要なら再び介入する方針を表明したため、地銀が買い戻される形で寄り付き後、上昇。
一方、期待されていた全預金保護などの規制変更の決定は「まだ時期尚早」としたため、早期の保護拡大への期待が後退し、一時伸び悩んだ。
ただ、長官は同時に、現時点で金融システムは堅調との見解を示したことも金融不安後退につながり、終盤にかけて再び上げ幅を拡大して終了した。
セクター別では自動車・自動車部品、銀行が上昇した一方、不動産が下落した。
<米原油先物>
続伸で69.67ドル、リスク選好的な買いが増える NY原油先物5月限は続伸(NYMEX原油5月限終値:69.67 ↑1.85)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比+1.85ドルの69.67ドルで通常取引を終了した。
時間外取引を含めた取引レンジは66.90ドル-69.77ドル。
ロンドン市場の序盤にかけて66.90ドルまで売られたが、欧米金融不安は緩和し、米国株式は上昇していることから、原油先物は69.77ドルまで買われており、通常取引終了後の時間外取引でも69ドル台で推移した。
<NY金先物>
大幅安で1941.10ドル、株高や米長期金利の上昇を嫌気 NY金先物4月限は大幅安(COMEX金4月限終値:1941.10 ↓41.70)。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は、前営業日比-41.70ドルの1941.10ドルで通常取引終了。
時間外取引を含めた取引レンジは1938.60ドル-1988.70ドル。
アジア市場で1988.70ドルまで買われたが、欧米金融不安は緩和されており、欧米株式はしっかりとなったこと、米長期金利の上昇を意識して米国市場の後半にかけて1938.60ドルまで反落。
通常取引終了後の時間外取引では主に1942ドルを挟んだ水準で推移。
<所感>
2008年のリーマンブラザーズHDが破綻した際の教訓でしょうか、米国政府は確固たる決意で金融システムを保護する構えとなりました。
金融不安が緩和された結果、上記のような市況となりました。
結果、銅相場においても回復基調でございます。
LME電気銅先物相場は一時8800ドルを超えてきました。現在は8750ドル近辺です。
今週月曜(20日)の段階では現状維持かなとも思っておりましたが、金融機関に対する政府の姿勢次第でありました。
結果的にはこれ以上の混乱は不要ということで、電気銅相場においてはやや上昇基調となるのではないでしょうか。
本日の改定は、電気銅については海外相場の回復が大きな要因ですね。
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