2023年4月21日 非鉄相場改定情報
本日、電気銅・ダライ粉価格が改定されました。
電気銅 1240円/kg (-20円) 4/21
電気亜鉛 442円/kg (+6円) 4/20
N社ダライ粉 878円/kg (-10円) 4/21
海外市況(4/21)
外国為替レートUSD/JPN TTS 135.13円/ドル
LME銅、現物 8875ドル/t -91ドル/t
先物 8956ドル/t -28.5ドル/t
銅在庫 51175トン -1875トン前日比
NY銅、先物 407.2セント/t -1.75セント
LME銅建値計算トン 124.1万円(現物)
NY銅相場建値計算トン125.3万円(先物)
<為替>
米経済指標悪化で利上げ観測後退、ドル反落 20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、134円83銭から134円01銭まで下落し、134円24銭で引けた。
週次新規失業保険申請件数が予想を上回り労働市場のひっ迫緩和の証拠となったほか4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が改善予想に反し悪化、パンデミックによる経済封鎖直後の20年5月来で最低となったほか、3月景気先行指数や中古住宅販売件数も予想を下回る結果を受け利上げ観測が後退。
金利低下に伴うドル売りが優勢となった。
その後、米連邦準備制度理事会(FRB)高官がインフレが依然高すぎで追加利上げを支持する姿勢を維持していることが明らかになり下げ止まった。
<株式>
米国株式市場は下落、地銀決算冴えず金融不安再燃 ダウ平均は110.39ドル安の33,786.62ドル、ナスダックは97.67ポイント安の12,059.56で取引を終了した。
地銀の決算が低調で預金の減少が明らかになると金融不安が再燃し、下落して始まった。
経済指標が予想を下回り景気後退懸念もさらなる重しとなり、終日軟調に推移した。
終盤にかけ、AT&Tの下落も一段の重しとなり、下げ幅を拡大して終了。
セクター別では自動車・自動車部品、電気通信サービスの下落が目立った。
<米原油先物>
続落で77.37ドル、需給ひっ迫の懸念和らぐ NY原油先物6月限は続落。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比-1.87ドルの77.37ドルで通常取引を終了した。
時間外取引を含めた取引レンジは76.97ドル-79.07ドル。
アジア市場の序盤に79.07ドルまで買われたが、需給ひっ迫の懸念は緩和し、米国市場で一時76.97ドルまで下落。
ただ、米長期金利の低下を意識した買いが入ったことで78.00ドルまで反発し、通常取引終了後の時間外取引では主に77ドル台で推移。
<NY金先物>
強含みで2019.10ドル、米長期金利の低下を意識した買いが入る NY金先物6月限は強含み。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前営業日比+11.80ドルの2019.10ドルで通常取引終了。
時間外取引を含めた取引レンジは2002.20ドル-2024.20ドル。
アジア市場で2002.20ドルまで下落したが、米長期金利の低下を意識した買いが強まり、米国市場の中盤にかけて2024.20ドルまで上昇した。
ただ、利益確定を狙った売りも観測されており、上昇一服。
通常取引終了後の時間外取引で2013.60ドルまで値を下げる場面があった。
<所感>
市況後退懸念様相で為替は円高へ株式・商品相場は全般的に下げ、金はやや強含みでした。
LME電気銅相場も瞬間的に9000ドルを超えましたが、すぐに8800ドル台まで下落しました。
世界の銅需要は以下のような観測があります。
向こう10年で供給を超過し、新しい鉱山が開発されない限り、グリーンエネルギー移行の取り組みにも打撃を与えかねない――。
今週開催された世界銅会議では、業界幹部やアナリストからこうした懸念が示された。
銅に対する新規需要の大半は、電気自動車(EV)関係となる見通し。
EVは内燃エンジン車に比べて銅の使用量がはるかに多い。
このため供給が不足すればEVメーカーは、想定していた量の銅を利用できず、アルミニウムに頼る事態にまでなりかねない、とアナリストは警告する。
アルミは銅より軽く割安だが、腐食しやすい上に強度が足りない。
また熱伝導率も60%程度にとどまる。
国際銅協会が今週公表したデータによると、世界の銅供給は2035年まで年間26%増えて3850万トンに達するものの、リサイクルの拡大を考慮しても需要量と比べて1.7%足りなくなる。
金属取引を手がける大手商社トラフィギュラのジェレミー・ウェア最高経営責任者(CEO)は「われわれが十分な銅を確保できないと、エネルギー移行のサイクルに深刻な支障が生じる恐れがある」と警告した。
鉱業機械メーカーのFLスミスのジョシュア・マイヤー氏は、銅やその他の金属の供給が増えない限り、温室効果ガス排出量を減らして地球の平均気温上昇を産業革命前に比べて摂氏2度未満に抑えることを目指す「パリ協定」の達成はどう見ても無理だとの見方を示した。
ゴールドマン・サックスの調査に基づくと、規制当局による新規の銅鉱山開発承認件数は過去10年で最低に落ち込んでいる。
ゴールドマンの想定では、銅需要の急拡大によって価格は25年までに現在より67%高いトン当たり1万5000ドルに跳ね上がる見通しだという。
本当にそうなるのでしょうか?
先の未来はわかりませんが、銅に代わる現実が無い限りそうなるのだろうと思いました。
ただ、宇宙規模で考えたら違う素材もあるのかもしれませんね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?