2023年3月16日 非鉄相場改定情報
本日、電気銅・電気亜鉛・ダライ粉価格が改定されました。
電気銅 1190円/kg (-40円) 3/16
電気亜鉛 436円/kg (- 9円) 3/16
N社ダライ粉 845円/kg (-28円) 3/16
海外市況(3/15)
外国為替レートUSD/JPN TTS 135.62円/ドル
LME銅、現物 8525ドル/t -380ドル/t
先物 8586ドル/t -276ドル/t
銅在庫 73400トン +3225トン前日比
NY銅、先物 385.65セント/t -15.4セント
LME銅建値計算トン 119.8万円(現物)
NY銅相場建値計算トン119.3万円(先物)
<為替>
欧米金融不安が深刻化、リスクオフの円買い 15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、132円22銭まで下落したのち、133円77銭付近まで上昇し、133円45銭で引けた。
2月生産者物価指数(PPI)が予想外のマイナスに転じたほか、2月小売売上高もマイナスに落ち込み、さらに、米国の地銀の破綻に加えて、スイスのクレディ・スイス銀存続を巡る不安が広がったため金融システムへの不安が再開。
リスク回避の円買いや連邦準備制度理事会(FRB)の3月の追加利上げ観測後退でドル売りも強まった。
その後、スイス中銀・当局が声明で必要とあれば、世界的な規模の銀行、クレディ・スイスに流動性を供給すると発表し警戒感の後退で円の売り戻しやドルの買戻しが優勢となった。
<株式>
米国株式市場はまちまち、金融不安が再燃 ダウ平均は280.83ドル安の31,874.57ドル、ナスダックは5.90ポイント高の11,434.05で取引を終了した。
スイス銀行のクレディ・スイス・グループの経営難を警戒した欧州市場の流れを引き継いで金融セクター中心に売られ、寄り付き後、下落。
世界的な金融システム混乱を警戒し、国内地銀の売りも再燃、相場を一段と押し下げた。
終盤にかけ、スイス当局が声明で必要ならクレディ・スイスに流動性を供給するなど安定化に向け支援する姿勢を示したため下げ幅を縮小。
長期金利の大幅低下でハイテクは底堅く推移し、ナスダック総合指数はプラス圏を回復した。
ダウ平均はリセッション懸念から戻りが鈍く、結局、まちまちで終了。
セクター別ではメディア・娯楽、公益事業が上昇した一方、エネルギーや銀行、保険が下落した。
<米原油先物>
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比+0.96ドル(+1.27%)の76.68ドルで通常取引を終了した。
時間外取引を含めた取引レンジは74.77ドル-77.11ドル。
ロンドン市場で74.77ドルまで下げたが、米長期金利の低下やドル安を意識した買いが入った。
米国市場の中盤にかけて77.11ドルまで買われた。
株安を意識した売りも観測されたが、通常取引終了後の時間外取引では76ドル台で推移。
<NY金先物>
反発で1931.30ドル、欧米金融不安増大で安全逃避の買い強まる NY金先物4月限は反発。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は、前営業日比+20.40ドルの1931.30ドルで通常取引終了。
時間外取引を含めた取引レンジは1889.50ドル-1942.50ドル。
欧米金融不安の増大を受けて安全逃避的な買いが活発となった。
ロンドン市場の序盤にかけて1889.50ドルまで下落したが、米国市場では米長期金利の低下を受けた買いが強まり、一時1942.50ドルまで上昇。
通常取引終了後の時間外取引では1920ドルを挟んだ水準で推移し、下げ渋った。
<所感>
この下落は始まりで、のちに○○金融ショックといわれるのでしょうか。
今回は2008年のリーマンブラザーズの経営破綻の教訓から、政府がすぐに火消しに動いています。
それでも投資家心理として不安払しょくされず些細な事を大きく捉え念には念をといった精神で動いてしまう状況なのでしょうか。
そうなると安全資産である金相場や円が買われるんですね。
LMEも8800ドル台から8500ドル台へと大きく下落しております。
本日の改定は、スイス銀行の経営難により、銅相場が売られ、為替が円高にふれた結果によるものです。
これからの各国の金融機関への政策はどうするのでしょうか、ほんと今月は数時間前まで平和だったのにといった展開が大きいですね。
先物電気銅相場をみてもまだ回復基調ではないように見えます。
つまり、もうひと段階ある気がしております。
円は130円/ドルを下回るのか、LMEは8000ドル前半となるのか、そうなると国内電気銅相場は一気に1000円台となります。
徐々に下がる分には良いですが、一気に下がるのは流通問屋として厳しいですね。
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