2023年4月14日 非鉄金属相場改定
本日、電気銅・電気亜鉛・ダライ粉価格が改定されました。
電気銅 1260円/kg (+20円) 4/14
電気亜鉛 436円/kg (+9円) 4/14
N社ダライ粉 888円/kg (+16円) 4/14
海外市況(4/13)
外国為替レートUSD/JPN TTS 134.32円/ドル
LME銅、現物 9001.5ドル/t 198.5ドル/t
先物 9039.5ドル/t 123ドル/t
銅在庫 54425トン -2375トン前日比
NY銅、先物 412.4セント/t +3.95セント
LME銅建値計算トン 125.1万円(現物)
NY銅相場建値計算トン126.0万円(先物)
<為替>
ドル弱含み、米インフレ鈍化で金利先高観後退。
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、133円39銭まで上昇後、132円02銭まで下落し、132円60銭で引けた。
生産者物価指数(PPI)発表を控えドル買いが強まったのち、3月消費者物価指数(CPI)に続き3月PPIも予想を下回り、インフレ鈍化傾向を新たに証明したほか米週次新規失業保険申請件数も予想を上回り、労働市場のひっ迫懸念が一段と緩和したため、年内の利下げ観測が強まり金利低下に伴うドル売りが一段と加速。
<株式>
米国株式市場は反発、インフレ鈍化を好感 ダウ平均は383.19ドル高の34,029.69ドル、ナスダックは236.94ポイント高の12,166.27で取引を終了した。
3月生産者物価指数(PPI)が予想を下回りインフレ鈍化が確認されたほか、週次新規失業保険申請件数が労働市場の逼迫緩和を示唆したため、利上げ停止期待が高まり上昇して始まった。
金利先高観の後退を追い風にハイテクが相場をけん引し、終日堅調に推移した。
セクター別ではテクノロジー・ハード・機器や小売りが上昇した一方で、不動産が下落した。
<米原油先物>
反落で82.16ドル、利食い売りが増える NY原油先物5月限は反落。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-1.10ドルの82.16ドルで通常取引を終了した。
時間外取引を含めた取引レンジは82.11ドル-83.44ドル。
ロンドン市場で83.44ドルまで買われたが、需給ひっ迫を想定した買いは一巡し、米国市場の後半にかけて82.11ドルまで値を下げる場面があった。
利益確定を狙った売りが増えた。
通常取引終了後の時間外取引では主に82ドル台前半で推移。
<NY金先物>
続伸で2055.30ドル、ユーロ高を意識した買いが入る NY金先物6月限は続伸。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前営業日比+30.40ドルの2055.30ドルで通常取引終了。
時間外取引を含めた取引レンジは2028.30ドル-2063.40ドル。
アジア市場で2028.30ドルまで下げたが、ユーロ高を意識した買いが入ったことで米国市場の中盤にかけて2063.40ドルまで買われた。
株高を意識して買いは一服したが、2048.50ドルで下げ止まり、2058.80ドルまで戻しており、通常取引終了後の時間外取引では2050ドルを上回る水準で推移した。
<所感>
さすがJX金属の読みは深いと思いました。
電気銅相場は、前回の価格改定は上げ過ぎてる印象でしたが、翌日その通りとなり、米国市況の影響でさらに上がりました。
3月CPIの結果を踏まえると、5月FOMCでは25bpの利上げが有力視され、その後は3月FOMC議事要旨にも記載のあったとおり銀行の経営不安、景気後退に配慮しつつ、既往の金融引き締め効果を見極めるために利上げを停止すると思われます。
インフレ鈍化により、株式市場は反発し、為替はドル弱は金続伸となった。
そして、電気銅相場はチリの銅生産減少から在庫減もあり今後の需要増に対して不安はありましたが、チリのエルナンド鉱業相が今後数年で回復するとの見方を示し業界の懸念は緩和しているとのことです。
現在、堅調に買われて9000ドルを超えてきました。
本日の改定は、CPI発表によるインフレ鈍化観測による各指標の変化によるものと判断いたします。