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「夫さん」問題(キャリコンのロープレにて)

2日連続、ロープレで「夫さん」と言うキャリコン役に遭遇し
うーん・・・となっている。
学校で教えてるのかな。「ご主人は」はNGて。

対人職としては避けて通れない問題

1971年生まれ50代の、都市部で標準的な中流家庭に育ったイチ個人としての感想は
「夫さん?なにそれ・・・きもちわるい言葉を遣う人だな・・・
そういう主義主張が強めの人なのかな。それともコッチがイマドキ価値観の女性の可能性を考えて地雷踏まないように慎重に話してんのかな」です。

多分なのですが・・・・
旧ついったやXで「男さん」「女さん」という、明確に属性を小馬鹿にし批判的な態度で言う感じがしちゃうんですよ。

あくまで私個人の感覚にすぎませんが、実際のクライエント、相談者の中も、年齢世代で決まるものでもなく、その人その人が人生でどういう経験をしてきたかで、
「ご主人様は~」「旦那様は~」に引っかかり不愉快になったり、何も思わなかったり、逆に「イマドキむしろきちんとした日本語を使うひとね」と信用度が上がったり、もう十人十色なんでしょうね。

私は「旦那様」「夫さん」「ツレ」はダメな人です。気になってしまいバリアが張られてしまう。

「自分の配偶者を他人に話すときになんと呼称するか」は
例えば新しい人と知り合ったときに「なるほど、そういう系統の人か」という判断基準の1つに私はなる。

+にも-にもならずフラットに話が耳に入ってくるのは「夫が」
自分の価値観、感覚に近いなと思って安心するのは「主人が」「うちのひとが」
色々合わなさそうだなと身構えてしまうのが「ダンナが」
最近さすがに「亭主が」は聞かなくなってきましたねかなりご年配でも。
母(故人:昭和8年生)は悪態をつくときは「ダンツクが」と蔑称を使ってたのを覚えてます。

この問題、正解はありません、令和7年段階では。

まぁ、「ご家族の方はこの件なんとおっしゃって」ですら、
「内縁なので(同性なので)家族じゃないんですけど」て相談者がいるめんどくさい時代なのだ。

あれもだめこれもだめで「パートナーの方はこの件に関して~」と言えば
入籍してない同性の同棲相手でも使えるのはわかるのですが
50代のフツーのおばさんの私はギョっとしてしまうのですよ。

「え?パートナー・・・?仕事上の?バディ組んでる仕事じゃないのでいませんけど・・?」と相談者役として真顔で答えてしまったことがある(ほんとにわからなかった)

病院に勤めていた経験上、同性の夫、妻の場合は自分で最初に
「私には同性のパートナーがいるのですが」て言ってくれる人がわりにいて、途中から会話が噛み合わず「失礼ですが」て訊くよりも
(重い物はあまり持たないように、ご主人様にお願いして、みたいな話で
あからさまに何か言いたそうな顔をする、とか現場であった)
お互いにスムーズなんですが

まぁ「お連れ合い」という便利な言い回しもありますし
(飲食では他人でも家族でも「一緒のひと」はお連れ様)

男性が自分の配偶者のことを「ニョーボ」「ツレ」「家内」は
センサーにひっかからず「ふつうのひと」認定を私の中でされるのですが、「ヨメ」だけはものすごく強い拒絶反応が出るので(笑)妻のことを「ヨメが昨日めっちゃ不機嫌でさ(笑)」みたいなやつ。

なのでまぁ、「ご主人様が」でカチーン!ときちゃう人は
私が他人の会話を聞いていて「で、ヨメさん何て言ってんの?」に
うわ(嫌いなタイプ)て思うのに近いのかもしれないね。

ちなみに本当に自分が嫁の立場である、舅が「うちの嫁です」と言うのは
微塵も気にならない。正しい説明なので。「長男の妻です」て普通他人に紹介しないですよ。

※女性が自分の事を「●●の(家の)嫁です」と誰かに立場を告げる場合は
●●の息子の妻です、の意味。
病院で電話オペレータをしていたので、嫁か妻かは非常に重要で
医師に伝達するときに「およめさん=息子の妻」からの話なのか
奥様がおっしゃっているのかは明確に聞き出して確認する必要がある

日本語の厄介な点ですね。
こういえば絶対に安全、なんていう、配偶者呼称は現在の日本には
存在していない
、という話でした。

キャリコンとしてその業務に当たる場合はフラットに、
「へーそーゆー人なんだ」と色眼鏡で見ない修練が必要ですが
職業、立場の仮面をとれば1人の人間なので

うわ、イヤだなこのひとの言葉選び、と感じる自由もある。

どうなんでしょうね。実際。
少なくとも、これがあるので私は、ロープレで基本的には、
夫は妻はなんて言ってるの?相談したの?は聞きません。

わざわざ地雷を踏みに行ってまで得られるメリットが
15分のキャリコン国家資格ロープレにはありません。

コミュニケーション不足をはなっから見立てて、
めっちゃしつこく「相談しないんですか?」を冒頭5分から繰り返すキャリコン役には正しく抵抗して黙ってしまいますし
試験の相談者役もそうだと思いますし。

でも、話題に出さざるを得ない場合、相談者役が「夫がこんなことを言う」「妻が許してくれない」みたいな話を冒頭からしてる場合は
「先に一点確認で、配偶者の方のこと、この面談の場で、ご主人様、奥様、と申し上げても?おイヤでしたら教えてください」て言ったことはある。

ところで、私は夫のことは多少オフィシャルな場面(対友人以外)では
苗字で言う。
子供の頃、TVドラマではだいたい、大人のきちんとした女性は夫のことを
「山田が」「田中が」と言う場面が多く
小学生で家に電話があると、「鈴木の娘でございます。父がいつもお世話になっております。」と言える子供であった。

なんなら自称も私は自分の苗字で言うことがわりと仕事の場では多い。
「加藤、月曜日の午後半休いただくので不在です」みたいに。

夫の苗字が好きすぎて、苗字変更の手間なんて屁でもなかったのだが
これも、現代日本ほんとうにめんどくさくなり
結婚で改姓した人に、新しく変わった姓で呼びかけたら
ムっとされたというね・・・
「嫌いなんで。不本意に変えた姓なんで呼ばれたくないです」

ビジネスネームとしてじゃあ、旧姓を会社に申請しておくれ・・・

全員が気持ちよく納得して使える「呼び方」など、存在しないので
「こうお呼びしてもよろしいですか?」しかないし

あるいはキャリコンとかカンセリングは
美容院の事前調査みたく
「面談で使用してほしい家族の呼称に〇をつけてください」とか
今後、必要ではないでしょうか?









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