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Music#3 『シェリー/Shelly』
作詞・作曲/尾崎豊
ザックリ感想
僕はいつもカラオケでは尾崎豊の「15の夜」をライブバ風で全力に歌うのが決まり。
しかし熱狂的なファンではありません。
ただ彼の歌は本当に「魂の叫び」という感じがして好きです。
正直、15の夜以外はそこまで知らないのですが、シェリーはメロディの展開が本当に好きで今回踏み込んで見ることにしました。
とはいえ、毎度同じように分析はコード進行だけで、メロディについては理論的には触れられません。いつか、この心地よさを解明できればと願うばかり。
シェリー・コード進行
Aメロ、Bメロ、Cメロ、Dメロ?
サビに行く前に4つのコード進行の変化があります。
コレが徐々に徐々にサビに向かう心の高鳴りと、シェリーシェリー連呼する嫉妬深さを表現しているかと思います。
ちょっとずつ響きを変えていく戦略でしょうか?
歌詞は暑苦しいものの、楽曲としては珍しい型といえます。
キーはDで、#2つ、F#とC#
それでは、Aメロコード進行から。
D/Bm/Em/A7
Ⅰ、Ⅵm、Ⅱm、Ⅴ7
1→6→2→5のコード進行です。
これもいわゆるツー・ファイブですか?
ナイトグルーブは、1、4、2、5でしたがシェリーAメロは4番ではなく6番のコードですね。
Bメロは6番コードから始まります。
6番、つまり平行調のコードなので、ナチュラルな移行で大きく変化したとは思わせないでしょう。
Bm/A/G/F#7
Ⅵm、Ⅴ、Ⅳ、Ⅲ7のコード進行
6、5、4、3のカウントダウンコード進行になっとるやないかい!
この落ちていく進行と歌詞の「お前の言う通り金か夢かわからない暮らしさ…」と自暴自棄に転落する様子がマッチしているとか言ってみるとそれっぽいですね。
続いて…
Cメロ?のコード進行
「転がーり続ける、俺の生き様を〜♪」のところですね。
G/Dadd9
この「4」と「1のadd9」でお洒落にひびきます。
サブドミナント→トニックの起伏ですね。
なだらかに横に揺れていくイメージですね。
続いてDメロ?のコード進行
サビにむけてビートが細かくなっていくような場面ですね。
ここは個人的に好きですね。
G/D/G/D → G/A7sus4/A7
あれ?Cメロと同じでしたね。
ただサビ前で最も緊張感のある5番コードの7thを配置してますね。
鉄板ですね。
その前に、鉄板コード(A7)に向かうためのA7のsus4が入っているのも楽しいですね。
サビまでの経路をまとめると
1、6、2、5
6、5、4、3、
4、1、4、1、
4、1、4、1(4、5sus4、5)
はい。で、サビはこれ。
D/A/G/D → D/Em7/A7/G
サビ前の4→1の流れが、5→1になってギアチェンジしていく感じですね。
サビで歌詞があるのは4小節×3の部分。
サビのアウトロが1小節分あってちょうど4小節分の長さです。
1、4、5、の音のみを使っている感じがシンプルですが、3小節目で3度m7=Em7が本当によく雰囲気を作れていて良いですね。
19歳の尾崎豊が作った曲
かっこいいすね。
こんなに表現力ある人は他に知らないっす…。
今僕は尾崎が亡くなった26歳だけど、もっと一生懸命に生きなければなぁと感じますね。
もっと愚直に頑張ります!
では!