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昭和のモラハラ義母シリーズ⑩義母の最期は、まさかのシチュエーション

読んでいるだけで心の中にイヤ〜な味が残ってトラウマになりそうな義母のモラハラシリーズ。

今回はモラハラ義母の最期について。

元気だった義父があっという間に亡くなって、その後に義母が入所していた施設から連絡があった。義母が転倒して大腿部を骨折、これから手術をするとのこと。

結局その手術の最中に心肺停止に。

「どなたかご家族様に来て欲しい」

  義父は他界、
  一人息子である旦那は海外赴任中、 
  子供たちは実家を出てここにはいない。
  え? 私しかおらんやん!

タクシーで義母のいる病院へ向かった。
うす暗い集中治療室に横たわった義母は
まだ温かかった。

「私、嫁なんですけど、私が見送るのは気の毒なので、孫が市内から向かってますからそれまでちょっと待ってください、あと45分くらいで到着すると思うんで!」

とお願いしたが、
病院の規定で待つことはできないらしい。
家族が一人来た時点で呼吸の維持を止めると。

なんの因果か
モラハラ義母の最期は
私が一人で看取ることとなった。
こんなシチュエーション、
モラハラ義母は予想だにしなかっただろう。
荷が重すぎ。でも気の毒。
どんな感情で送ればいいのか。

それでも私はモラルのある大人として
きちんと義母に感謝を伝えた。

これでやっと
モラハラ暴言から解放された。

息子(孫)が到着した時は
すでに義母は冷たくなっていた。
血の繋がった孫が来てくれてよかったね。
嫁だけじゃ寂しすぎるよね。

旦那が日本に帰国するのを待って
義母の家族葬が執り行われた。

そこで20年ぶりくらいに会った、
義母の弟さんが
挨拶もなく私の手を見てこう言った。

なんやその血管浮いた手!
きしょく悪いな、
婆さんみたいやないか!

義母の弟75歳くらい

やはり血は争えず。

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