祓除の感想は必要です(ネタバレ)

(2023/11/30)事後番組見たので、それの感想もそのうちまとめます。

絶対風邪引くと思ったので横浜には行かず配信視聴勢です。
ほぼ事前番組と本編から得た情報からのみなので、考察ではなく感想かなと…。

認識の違いを先に確認

まず事前番組〜本編視聴中の時点で視聴者が求めていた事はおそらく以下あたり。

• 各動画・写真・音声の詳細(これらは一体何なのか)

• 各オブジェクトを結ぶたった一つの共通事象

でも最後まで上記には一切触れなかった。中の人インタビューでも怖さの原因がはっきりすると怖くなくなるって言ってたし公式にはこれ以上の掘り下げはないと思われる。
おそらく共通項もない。例えるならバイオハザードとデッドスペースとサイレントヒルが並んでるみたいなそれぞれ全然別のもの。

以上より視聴者がなんとなく欲していたものは一切提供されない。(これを引きずると消化不良になりそう)
では何を与えられたのか。それは本編観てなんとなくわからされましたよね。
ここでは、何でそんなことしたんですか…？　についても理解できそうな材料があったので書いてみようと思う。

最初から最後まで祓除師の物語

祓除師の経歴

幼少期に力に目覚めるが、事前番組でポロッと漏らしていた「こんな力欲しくなかった」が全ての根源。
見えないものが見えるようになり、気を紛らわせるために力に関連しそうなことを勉強したり、色んな趣味や興味に手を出したり。
それでも根本的な解決には至らず恐怖と体調不良(膿が溜まるなど)に悩まされる日々が続いた。
がある時、他人にも自分と同じモノが見えるようにすることでその影響が和らぐことに気付き、具体的な方法を見出した。それが彼にとっての祓除。無害化というのは1つの怪異をできるだけ大勢で共有して影響を薄めること。

祓除のわかりやすい例

祓除のわかりやすい例として、本番でリモート祓除を行った、母親を交通事故で失った女性。
録画した母親事故死のニュース番組を何度も見ているうちに、なんらかのアンテナが合ってしまい、見えないものが見えるようになった。他の動画や音声で発狂した人達もほぼそんな感じ。
ポイントは、他の映像は祓除済だが、このビデオだけはまだであったこと。1回目のビデオには何も映っていないが、祓除後の2回目のビデオには確かに人のようなものが映っている。
女性は祓除前はそれを母親だと思い苦しんでいたが、祓除後(視聴者への拡散後)には母親には見えなくなった。つまり、軽減された。当の本人は突然そんなことが身に起きたので呆然としていたが。

おめでとうございます

事前番組で流れた祓除が必要な音声や動画は、視聴者には一見何も起こっていないように見えるものばかりだが、本編で祓除済の動画はどれもハッキリと不気味な現象を確認できるようになっていた。（商業施設や車載カメラの動画終盤の不可解な人数や音声、路地を通る幽霊、ノストラダムスの壁のシミ等）
最後は祓除師による「設定が完了」して、悲願だった見える化の拡散が達成された。すごく嬉しそうに立ち去る祓除師。

何故各動画に対して祓除師のコメントがはぐらかしているような感じなのか

それぞれの動画で何が起きているのか、どのような理由でそうなっているのかは祓除師は知らないし、知りたくもないし、興味のないことだから。
興味はあくまでその動画に見えているものを祓除を行って視聴者に拡散すること。
途中何かと怖がらせようとする司会の人に軽くキレていた件も、上記が理由になりそう。

テレ東はどこまで狙っていた(設定だった)？

テレ東としてはあくまで心霊企画の延長であり、祓除もお祓いではなく無害化と聞いていてもその言葉の違いを意識はしていなかった。
祓除師はその狙いを利用して目的を達成した。

リアルイベントである必要はあったか

これを配信オンリーやテレビ放映だけでやったら視聴者は当事者にはなりにくかったと思う。
リアルでやる時点でリアルに集まった人はもちろん、リモート祓除もできるよ！ってことはもしかして配信視聴勢も…？　って流れで見た人全員をスムーズに巻き込んだ。

無害化するから問題ない…ってコト？

それはどうだろう？
事前番組の要因（４）の、不気味な文章が書かれたハガキ。
本編を見たあとでこれを読み返すと、祓除についての忠告が書かれているようにも読めないだろうか？