【映画感想文】『ザ・バイクライダーズ(2023)』

『ザ・バイクライダーズ(2023)』。伏見ミリオン座🎞️にてウォッチしてまいりました。🏃‍♂️‍➡️

1960年代。はみ出し者の男達とバイクで駆け抜けた黄金のような日々とその終焉。🏍️

主人公とヒロインの関係性がファイヴ・セカンド・オブ・サマーの『ヤング・ブラッド』を想起させるんだよなぁ。🤔(MVめっちゃいいから見て)

危険なことはもうやめて欲しいというヒロイン。それなら俺は出て行くという主人公。

こんなの絶対に好きになっちゃいけないタイプだと俺が女なら思うが…主人公のオースティン・バトラーの無言の色気というか魔力というか…スゲェんだわ。🌹👨‍🦱🏍️

理屈じゃない恋に落ちる瞬間というか。あの家の前でバイクとめて一昼夜タバコ吸いながら無言の求愛クロージングは…普通の人ならゴリ押しストーカーだよね。笑🫶

その配役と人物背景と物語で人を惹き込む役者🎭っているけど今回の主人公ベニーはまさにそれ。

ある種のカルト的に好きってなってしまう人は一定数出てくるだろうなと思えるぐらいオースティンは無口でアイコニックな役柄だった。🏍️

あと主人公サイドのバイカー軍団はワルではあるけど悪ではないんだよなぁ。

牧歌的なヤンチャさ加減なんだよ。それが過度に作劇的すぎないのもいい。これは単に俺の思うところのノスタルジー像とビタハマりしてるだけかもしれないけど。🌇

トム・ハーディが演じるボス、ジョニーも良かったわ。🙏

言葉少ないながらもどこかこの時間は有限であることを悟っていながらも荒くれた男達を心良くボコしながら受け入れてくれる器の大きい漢(トラックドライバー🚚妻子持ち)💪

この人の言うところの「なるようにしかならねぇ」の説得力はハンパない。コントロール可能なものなど限られているという一種の悟りや諦めを抱えながらも自分の筋を通し切った生き様を見せて正直侠気に惚れそうになった。🤔🔥

トム・ハーディはこの手の背中で語るような男やらせるとすごい良い仕事するわぁ。👌

この映画の全体をとりまく非常に昔気質の男臭い世界観…むしろこっちの世界観の方が今では自称多様性からこぼれ落ちてしまったのかもしれないぐらいの価値観だけどそれがいい。🤜💥🤛

最後のまとまり方も世帯を構えたばかりの頃の夫婦を思い返すと…ちょっと涙がね😭

何かを得る為には何かを諦めるしかない。

だけど全くその頃の熱や想い出が全て消え去ってしまうわけでもない。

それが遠くに聞こえるバイクの排気音と共に、主人公とヒロインが静かに見つめあって終わるラスト。🍃✨

割とスルーされがちな映画のタイプではあるけど、大きい画面で男達のどつきあいや土埃やバイクの排気音を浴びるのを観て、大の大人の男達(それもそれなりにいい歳をしたオッサン達)のサードプレイスの趨勢と崩壊のジャンル映画としては少なくとも中々ないタイプの映画です。

非常に風通しの良い諦め方というか…大人としてまとまってくってどういう事かヒント的🎯なものを考察する映画としても、まぁこういう事だよねという一定の納得感を与えてくれる映画としては最高の材料なのではないでしょうか。なので新年1本目の映画としてもオススメ‼️

是非是非劇場🎬でウォッチしてください。🙌

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