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郡山に行ってきた

お笑いのイベントを見るために郡山に行きました。
「爆笑お笑いフェスin郡山」
4/9(日)第1部:11:30〜 第2部:15:30〜

このイベント、なんと知れっとアンタッチャブルが出ています。

なんと、ゆってぃも出ています

このような形でアンタッチャブルが漫才をするのは13年ぶりだそうです。

え????
そんな激アツなことがこんなに知れっと行われていて良いの????
と思いながらチケットを取って新幹線に乗って向かいました。

結論を先に言うと、
最高のイベントでした。

アンタッチャブルの漫才見てたら、
「この二人が喋ってる所をずっと見てたい!」
って思わせられました。

漫才としてそれって最高じゃないですか。

ザキヤマはボケてるっていうかずっとフザケている。柴田の隣だといつにもまして本当に楽しそう。

柴田は途中笑っちゃって舞台上で笑い転げちゃう場面もありました。
強めのツッコミもザキヤマのフザケ具合と絶妙にマッチしてます。

会場にいた僕も二人を見て腹ちぎれるんじゃないかと思うほど笑いました。

もう、最高です。それ以外の言葉で表せません。

思えば、僕は一体いつからふたりの漫才を待ち望んでいたのだろう…
(回想シーン突入)

回想(ダルい人は読み飛ばしてね)

2004年のM-1グランプリ。
M-1で非関西勢として初の優勝を勝ち穫ったのがアンタッチャブルでした。

それまでのM-1優勝者はすべて関西勢で、関西弁のスピード感と絶妙な耳心地のよさを見せつけていました。
しかしこの年は、ザキヤマのエネルギッシュなボケ柴田のべらんめぇ口調の鋭いツッコミがそれまでの流れを覆し、優勝を勝ち獲りました。
男の子であればこんなストーリーに興奮せざるを得ないでしょう。

僕がお笑いに興味を持ち始めたのはこの頃でした。
僕が小学校の「2分の1成人式」で「将来の夢はお笑い芸人です!」と言って周りから冷ややかな笑いを浴びていた頃、アンタッチャブルは爆裂に売れていました。

この頃売れていた芸人たちは僕にとって「原点」であり、僕の中の「お笑い」を形作る人たちだったので、個人的な思い入れがちょっと強いです。読む人によって温度差があるかもしれませんが、一緒にアツくなってくれたら嬉しいです。

その後、なぜか柴田がテレビに出なくなります。
いつからいつまでとかはダルいので調べませんが、
アンタッチャブルのコンビでの姿は長い間見れませんでした。

ところが、この期間はむしろ、僕の中でのアンタッチャブルの漫才を伝説的なものにしていくことになりました。

しばらくした後に、僕が高校生くらいの頃、柴田は一人での活動を再開していました。でもなぜかコンビでの活動はありませんでした。解散はせず、かと言って全く一回も共演がないのはちょっとおかしい状態でした。疑問に思って調べても真実なのか憶測なのかもわからない、いろんな説が飛び交っているだけでした。

その頃、柴田のブログを見つけて、よく読むようになりました。
動物シリーズが面白く、柴田が動物を紹介しながらちょっとおかしい生態にツッコんでいく内容です。笑えますので読んでみてください。

そこからまたしばらくして、待望の時が来ました。
2019年、アンタッチャブルはコンビでの活動を再開しました。
柴田には完全に打ち合わせ無し。「全力脱力タイムズ」の番組中にザキヤマが登場し、即漫才する流れになりました。
告知も全くせず、見る側からしても突然のコンビ復活でした。

アンタッチャブル復活を敢えて知れっとやることで結果的にインパクトのある形で成功させたという所に有田さんのを感じざるを得ません。
「10年待ちました!さぁどうぞ!」って言われてやるよりあのフザケた雰囲気の方が絶対いい!!

あと良かったのは、漫才があまりにも息が合っていたために、SMAPの中居くんが「なんだ。サプライズ登場とか言ってるけど、打ち合わせしてんでしょ?」というようなことをどこかの番組で言って、それに対してアンタッチャブルをよく知ってる芸人が、「いや、あの二人はあれができるんです。」って否定していたことです。
アツすぎる。誰が言ってたのかは忘れました。(飯塚さんだったかおぎやはぎだったか…)

この話になるとどうしても出てくるのが、
「いや、最初から悪い事しないで謹慎とかしなければよかったんじゃないの?」
っていう人。
そんな人には一言、「やかましいわ!
そこはもういいじゃん!

そんな復活劇からさらに3年。ようやく生でアンタッチャブルの漫才を見るチャンスが来ました。
「2022年3月27日 爆笑お笑いフェスin郡山」
この日、12年ぶりにアンタッチャブルの漫才が見られるハズでした。

3月16日に起きた地震により、当日は会場が使用できないため、まさかの公演延期。

ここに来てまさかの自然災害。
流石にダルすぎます。
だってこの文章既に2000文字くらいいってます。
果たして序盤に書いた小学生時代のちょい恥ずいエピソードまで書く必要があったのでしょうか。

それはさておき、心配だったのは、
延期公演にアンタッチャブルが出るのかという事でした。
普通にテレビで売れている二人だし、他の出演者も人気者ばかりです。

心配になった僕は、twitterで運営のアカウントに「アンタッチャブルの出演を楽しみにしているので、出演者はそのままにして欲しいです。」とリプライを送るという、ちょっと図々しいオタクムーブをかましてしまいました。どうしても生でアンタッチャブルの漫才が見たかったのです。

それが関係したのはわかりませんが、その後の運営の発表は
出演者そのままで1年延期」でした。
本当にホッとしました。この対応をしてくれたイベント会社さんには本当にありがたいかぎりです。

(ようやく回想シーン終了!)

「13年ぶりらしいですよ。」(回想シーン終)

サンドウィッチマンのネタの終盤、伊達ちゃんが言います。

伊達「この後、アンタッチャブルさん出てきますけどね。13年ぶり?らしいです。M-1の2004年のチャンピオンですね。」
富澤「『疑惑の年』なんて言われてますけどね。」
伊達「審査員に紳助さんと松本さんが居ない『疑惑の2004年』つってね。」
富澤「我々は2007年優勝でね。」
伊達「『伝説の年』なんて言われてますね。」

  

こんな感じのやりとりがありまして。
もう最高の前フリでした。

「チケット取れて良かった。
開催されてよかった。生きててよかった。」

という感情が溢れてきて、この時点でうるうる来ちゃってました。

サンドウィッチマンのネタが終わり、アンタッチャブルの登場です。もちろんアンタッチャブルがトリでした。

「ザキヤマが〜?郡山に〜?来るぅぅ〜〜〜!」

その後は
なかなかネタに入らないザキヤマ
靴を脱いでぶん投げる柴田
みたいな感じでした。

2部では、めちゃくちゃ持ち時間をオーバーするサンドウィッチマンのネタ中に柴田が乱入してくる場面もありました。

その後、アンタッチャブルは持ち時間いっぱいやってくれました。

相変わらずネタに入ろうとしないザキヤマに土下座してお願いする柴田。

1部と同じネタでしたが、同じボケは2つくらいしかなくほとんどアドリブでした。(ネタ時間は12分位)

「ネタ」というと台本があってやることが決まっているようなイメージですが、アンタッチャブルの場合、「道を尋ねる」という設定だけがあり、あとは自由みたいな形になってるように思いました。
“漫才の理想形“の一つみたいなものを見せつけられた気がしました。

ネタ合わせもしてくれないし!」と柴田が嘆く場面もありました。
たぶんツッコミの方はその場で何言われるか分からないのですごく不安なのでしょう。
でも、柴田のツッコミがあるからこそ、ザキヤマが自由にボケれる。そんな関係性があの漫才を成立させているのだと思いました。

二人の会話をずっと見ていたい」という気持ちにさせるのはこの関係性があるからだと思いました。

あっという間にネタ時間が過ぎ、イベントのエンディングの時間になりました。

「持ち時間なんか気にせず、もっとやっちゃえばいいのにな〜」
と内心思っていたら、
エンディングのMCの真空ジェシカのガクが
サンドさんとアンタッチャブルさんが時間をオーバーしまくって時間がない!18:30の新幹線に乗るのに!!
と言いました。

「は???お前の新幹線とかどうでもいいが??アンタッチャブルの漫才もっと見せて欲しいんだが??」
とちょっとイラついてしまったのは内緒です。

(ウソです。真空ジェシカの出脳のネタと金八先生のネタもまじで面白かったです。導入からぶっ飛んでて、バカバカしくて良かったです。まーちゃんごめんね。)

さいごに

全て見終わってまず思ったのが
いいもん見れた〜〜!」という感想でした。
多幸感で溢れる気持ちを一人で噛み締め、
絶対今日の出来事、死ぬ時走馬灯で見るだろうな〜などと帰りの新幹線で思いました。

アンタッチャブル以外の出演者も好きな芸人ばかりで、最高のイベントでした。

ラバーガールのネタもめちゃくちゃ面白かったです。飛永さんのツイートがエモでした。

久しぶりにアンタッチャブルさんのネタを袖で見て、「あー俺お笑い向いてないかも」て思った20年前のあの日を思い出した。相変わらず凄かった。

飛永翼(ラバーガール)さんのTwitterより

ダメなんです。
僕の世代的にこのくらいの芸人たちのこういうのがたまらないんです。

今後もアンタッチャブルの漫才が見れる機会がたくさんあったら嬉しいなと思います。
単独ライブとかをやるようなタイプではないのだと思いますが、どうなんでしょうか。
個人的には東京ドームとかでやっても全然いける実力だと思っていて、やってたら普通にかっこよくない?と思っています。(たかが一人のファンの分際で言い過ぎました。)

思いか溢れてしまいとても長くなりました。
ライブの感想というよりドキュメントみたいになってしまいました。

ここまで読んでくださった方は居るのでしょうか。本当にありがとうございました。

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