差別と区別
ホモ・サピエンスはあらゆる事象に名前を付けています。名前を付けることにより理解が深まり、他の事象との比較が出来てより詳細な研究が進みます。この細分化能力のお陰でよりよい世界が作られているのは間違いありません。
さて、この細分化についてですがどうやらホモ・サピエンス自身にも当てはめてしまっているようです。白人、黒人、黄色人種をはじめ、自国内での地理的細分化によるヒトの区別まで及んでいます。不思議なもので細分化されますと「壁」が出来上がります。その壁は物理的に存在しておりませんのでとても厄介です。
細分化による研究進展への寄与のはずが、区画を認識する手助けとなり、結果としてヒトの分裂を導いてしまいました。人種、国、地域など一見容易に判断ができる区別から、信条、嗜好など内部に至るまでの区画を作り区別をしております。
自己がどこに所属しているのか、他の区画と比べて優位なのかどうかの社会的ステータスを持つことへの認識。上下があることによる下への見下し。差別は必然となります。
創造が得意なホモ・サピエンスにとって差別要因を見つけ出すことは容易です。その細分化能力の使い方を見誤ってはなりません。
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バナナを購入したいと思います。メロンも食べてみたいです。